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【朝ドラのころ】原田夏希(1)2004年後期「わかば」、オーディションで置物を犬が好きな骨に見立てて笑われた

【朝ドラのころ】

原田夏希(1)2004年後期「わかば」、オーディションで置物を犬が好きな骨に見立てて笑われた

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朝ドラのころ
2004年4月の制作発表で初々しい笑顔をみせる原田。明るく元気なヒロインは本人そのものだった

2004年4月の制作発表で初々しい笑顔をみせる原田。明るく元気なヒロインは本人そのものだった【拡大】

 NHK連続テレビ小説の歴代ヒロインに迫る大型連載「朝ドラのころ」の5月は、2004年度後期の「わかば」に主演した原田夏希(35)。初めてのドラマに悪戦苦闘しながら、阪神大震災から復興する神戸の街で造園家を目指して奮闘するヒロインをいきいきと表現。多くの視聴者を勇気づけた。温かいスタッフや共演者らチームに支えられ、自信の糧となった青春の日々を若葉の季節に語り尽くす。

 私の仕事の原点は朝ドラだと思っています。ドラマデビュー作でしたし、女優の全てを教えてもらった気がします。

 当時、私は19歳。大学の2年生で無名の新人でした。それまでも朝ドラのヒロインのオーディションを受けていたのですが、毎回3次審査くらいで落選。「わかば」は5回目の挑戦でした。

 1913人が受けて、最後のカメラテストが5次審査くらい。白い円柱の置物があって、「これを使って自己紹介をしてください」と言われたんです。私はどうしようと思いながら、「好きな動物は犬です」と言って、それを両手で持って骨をくわえるように見せたら、すごく笑われて…。

 あとでディレクターに「椅子からひっくり返りそうになったよ」と言われたんですが、それしか思いつかなかった。だから、今回も駄目だろうなと思っていました。

 ところがある日、所属事務所の社長から「大阪のクライアントに会いに行く」と言われ、東京から新幹線に乗った途端、「おめでとう」と祝福されたんです。でも、何のことだか意味が分からず…。次の日、気づいたら金びょうぶの前に立っていた。移動中の新幹線では疲れ切って眠くて、どっちが夢で現実なのか分からなくなりました。

 ヒロインの若葉は阪神大震災で父親を亡くし、母親の故郷の宮崎県で造園家を目指すのですが、私は静岡県出身で神戸も宮崎も縁がない。(1995年の)震災当時は10歳でした。高速道路が倒れていた映像は記憶にありますが、その日に何が起こったのか、全然分かっていませんでした。

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