2020.4.4 19:29

養老孟司さん、C・W・ニコルさん悼む「裏表がない素直な生き方をした人」

養老孟司さん、C・W・ニコルさん悼む「裏表がない素直な生き方をした人」

死去したC・W・ニコルさん

死去したC・W・ニコルさん【拡大】

 作家で環境保全活動家としても知られるC・W・ニコルさんが3日午前10時57分、直腸がんのため長野市の病院で死去した。79歳。英国出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻のニコル真理子(まりこ)さん。

 1940年、ウェールズ生まれ。17歳でカナダに渡り、海洋哺乳類の調査研究に従事。北極探検にも10回以上出かけた。60年代に空手の修行のため初めて来日。日本の自然に魅了され、80年に長野県へ移住した。

 執筆活動の傍ら、長野県内の荒れた里山を購入して間伐し、「アファンの森」と名付けて再生活動を進めた。

 2002年、森の再生活動を全国展開するために財団を設立。東日本大震災で津波被害を受けた宮城県東松島市で、高台に小学校を再建する事業を支援し、子どもたちが自然の大切さを学べる木造校舎や周辺の森づくりに尽力した。1995年に日本国籍を取得している。

 著書に「風を見た少年」「誇り高き日本人でいたい」「鯨捕りよ、語れ!」など。

親交のあった解剖学者の養老孟司さんの話「男くさくて、裏表がない素直な生き方をした人だった。昨年、長野県信濃町のアファンの森を訪ねて一緒に酒を飲んだ時は『馬を飼い始めた』と、うれしそうに話していた。ニコルさんも私も野山をかけずり回って育ったから、森や動物、草木に対する感覚が似ている。日本の自然が好きで、その豊かさを日本人にもっと知ってほしいと考えていたと思う」

  • C・W・ニコルさん