2020.3.27 05:02

増岡弘さん、直腸がんで死去 前マスオさん41年、ジャムおじさんは31年演じた声優

増岡弘さん、直腸がんで死去 前マスオさん41年、ジャムおじさんは31年演じた声優

マスオさんやジャムおじさんの声で親しまれた増岡さん。あの声は、もう生で聞けない…

マスオさんやジャムおじさんの声で親しまれた増岡さん。あの声は、もう生で聞けない…【拡大】

 フジテレビ系アニメ「サザエさん」のフグ田マスオ役や日本テレビ系アニメ「それいけ!アンパンマン」のジャムおじさん役などで親しまれた声優の増岡弘(ますおか・ひろし)さんが21日午前2時53分、直腸がんのため83歳で死去したことが26日、分かった。

 所属事務所の東京俳優生活協同組合(俳協)が公式サイトで発表。通夜・葬儀は家族葬で営まれ、故人の遺志に従い、お別れ会も行わない。

 俳協によると、増岡さんは1月中旬までフジテレビ系「有吉くんの正直さんぽ」(土曜正午)のナレーション収録などの仕事をこなしていたが、その後は病気療養。最後は「穏やかに眠るように亡くなった」という。

 増岡さんは1963年に「狼少年ケン」で声優デビュー。「サザエさん」の2代目マスオ役を78年から41年、「アンパンマン」のジャムおじさん役は88年から31年も務め、2019年8月、高齢を理由に卒業した。

 増岡さんの後を受けて昨年から3代目マスオ役を務める声優、田中秀幸さん(69)はフジテレビを通じてコメント。「優しい笑顔、楽しいお話し、穏やかなお人柄。全部ずっと覚えています。どうぞ安らかにお眠り下さい」と追悼した。

 増岡さんは2月7日に放送されたアンパンマン役の声優で女優、戸田恵子(62)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「オトナクオリティ」にゲスト出演した際「命は毎日細くなって小さくなるけれど、うれしさとか努力、想い、愛は足し算なんだな、ってつくづく思う。多くの足し算をした人が、引き算に勝つ。だから、なんでもない日を大事にしていきたい」と語っていた。

増岡 弘(ますおか・ひろし)

 1936(昭和11)年8月7日生まれ。埼玉県出身。東京芸大を中退後、舞台美術の仕事などを経て俳優に。63年にテレビ朝日系アニメ「狼少年ケン」の大熊役を演じてからは声優の活動が主体になる。「サザエさん」のマスオ役、「それいけ!アンパンマン」のジャムおじさん役のほか、「サイボーグ007」の005(ジェロニモ・ジュニア)役や「魔法のプリンセス ミンキーモモ」のフェナリナーサ国王役などを演じた。