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小出恵介、ゴミ人間役で再出発 NYで2年ぶり芸能活動

小出恵介、ゴミ人間役で再出発 NYで2年ぶり芸能活動

原作の絵本「えんとつ町のプペル」の一場面。一見イカのような形の右がゴミ人間プペルで、本番では小出の顔も見えるよう工夫される。隣は少年ルビッチ

原作の絵本「えんとつ町のプペル」の一場面。一見イカのような形の右がゴミ人間プペルで、本番では小出の顔も見えるよう工夫される。隣は少年ルビッチ【拡大】

 「街で何の英語を話しても伝わらず、コーヒーもドーナツも買えず、地下鉄にも乗れませんでした」。語学学校の最下級クラスに入学して基礎から英会話を学び、昨年1月から演劇学校へ。「当初はレッスンの見学すらさせてもらえませんでしたが、少しずつ仲間に入れてもらうことができました」と振り返った。

 日本では2005年に映画「パッチギ!」で注目され、TBS系ドラマ「JIN-仁-」やNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で人気者になった。ミュージカルの出演経験こそないが、故蜷川幸雄さん演出の「から騒ぎ」で初舞台初主演。張りのある独特の低い声を武器に存在感を発揮した。その実績もNYでは無に等しい。

 逆境にあって、ひたむきに演技や歌のレッスンを積む姿が、昨秋、現地在住の日本人プロデューサーの目に留まった。勧められて受けた新作ミュージカル「えんとつ町のプペル」のオーディションに合格。原作は西野亮廣による40万部突破の絵本(幻冬舎刊)だ。

 ゴミから生まれたゴミ人間「プペル」と少年の奇跡の交流を描く。唯一の日本人キャストとして、主役のプペルに決定。9月にNYのオフ・ブロードウェーで上演後、ボストン、ワシントンを回る。その後は日本を含むアジアツアーも計画中という。

 「身に余る光栄に大きなやりがいを感じ、とにかく頑張らなければと思っています」と誓った。作中、プペルが少年に語りかけるこんなせりふがある。「自分を信じろ。信じぬくんだ。たとえ1人になっても」-。この言葉は今、小出自身の胸にも熱く宿っている。

小出恵介(こいで・けいすけ)

本名同じ。1984(昭和59)年2月20日生まれ、35歳。東京都出身。慶大文学部卒。小学2年から5年まで父の転勤によりインドの首都ニューデリーで暮らす。慶大2年時に受けた雑誌のオーディションがきっかけで芸能界入り。日本テレビ系「ごくせん」やTBS系「ROOKIES」などにも出演。2009年公開の「風が強く吹いている」で映画初主演した。10年公開の主演映画「シュアリー・サムデイ」(小栗旬監督)の主題歌でCDデビューもしている。175センチ。

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