2019.12.6 05:01

アニメ制作会社社長、準強制わいせつ容疑で逮捕 声優志望の10代女性に「芸能人の訓練」

アニメ制作会社社長、準強制わいせつ容疑で逮捕 声優志望の10代女性に「芸能人の訓練」

特集:
わいせつ事件簿

 声優志望の10代女性の裸を写真撮影し、体を触ったなどとして、警視庁捜査1課は5日、準強制わいせつの疑いで、アニメ制作会社「ガイナックス」(東京都武蔵野市)の社長、巻智博容疑者(50)=同足立区=を逮捕した。調べに対し容疑を否認している。同社は1990年代に社会現象を巻き起こした大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などを制作したことで知られている。

 容疑は今年2月6~23日まで計4回にわたり、足立区の自宅マンションで女性に「芸能人として写真を撮られるための訓練」と言い、女性の上半身を裸に、下半身は下着1枚にさせて写真を撮影。さらに「マッサージをした方がいい」などとして体を触った疑い。巻容疑者は「お願いされて写真を撮った」と容疑を否認している。

 捜査1課によると、巻容疑者は事件当時、ガイナックスでは営業を担当する一方、アニメ声優養成プロダクションを代表として経営。多額の負債を抱えて休眠状態だったが、自宅マンションを「女子寮」と称し、被害女性とも専属契約を結んで同居していた。

 被害女性は5日、代理人を通じて「芸能界のことを何もわからない私たちの気持ちを悪用する物凄く卑劣でひどい行為」とのコメントを発表した。同プロダクションには10~20代の女性が複数所属していたとみられ、同課では他にも被害がなかったか捜査している。

 ガイナックスは1984年に設立。「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」などがヒット。かつて在籍した映画監督、庵野秀明氏(59)が手掛けた「エヴァ」は、90年代に爆発的なブームを呼んだ。

 だが、庵野氏が2007年に退社。ガイナックスは同氏の作品で得た収入から使用料を支払う契約を締結した。14年には同氏が経営する会社から、1億円を借り入れた。だが、使用料や借入金の返済が滞り、17年に東京地裁から約1億円の支払いを命じられるなど、不祥事が続いていた。