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中村哲医師、アフガンで武装集団に銃撃受け死亡…医療・水利事業支援、現地で「最大の英雄」

中村哲医師、アフガンで武装集団に銃撃受け死亡…医療・水利事業支援、現地で「最大の英雄」

中村哲医師

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 アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードで4日、福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表、中村哲医師(73)らが乗った車が武装した男らに銃撃された。中村さんと、ボディーガードや運転手ら計6人が死亡した。中村さんは長年アフガンで医療や水利事業の支援活動をしており、2004年に当時の天皇・皇后両陛下に現地報告を行っていた。

 住民のために東奔西走していた日本人の血が、アフガニスタンの乾いた大地に流された。

 午前8時頃、宿舎を出て25キロほど離れた灌漑(かんがい)作業の現場へと、ジャララバード市内を車で走行中だった。店舗前の幅の広い舗装道路上。不審な車2台が待ち伏せし、通り掛かった中村さんらが乗っていたトヨタの白いピックアップトラックを両側から銃撃した。フロントガラスには3発の貫通痕が残り、左側の窓ガラスは跡形もなくなった。

 中村さんは胸に銃弾を2発。口や腕にチューブをつながれた状態で担架に乗せられ同市内の病院へ。このときは意識があった。さらに高度な処置のため、首都カブール北方のバグラム米空軍基地に転送されたが、途中で死亡した。

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  • 襲撃現場では血を男性らが洗い流した(ロイター)
  • 車に乗せられる襲撃事件犠牲者の棺(ロイター)
  • 乗っていた車の左側窓ガラスは粉々に(ロイター)
  • 2016年、日本の技術を利用した用水路の前に立つ中村哲さん(共同)