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【朝ドラのころ】若村麻由美(5)クランクアップの瞬間「天に昇るような気持ち」

【朝ドラのころ】

若村麻由美(5)クランクアップの瞬間「天に昇るような気持ち」

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朝ドラのころ
「一粒の麦」では、ベテランならではの繊細な演技で日本初の女医役を熱演

「一粒の麦」では、ベテランならではの繊細な演技で日本初の女医役を熱演【拡大】

 頑張っている夏菜さんを見ていると、昔の自分を見ているようでした。私はつらいことがいっぱいあったので、大丈夫かなと気になっていました。一度だけメーク室で2人になったとき、「私はこんなにできなかったから、自信を持って大丈夫。悩んだりしてもゴールを切るまで体を気をつけて頑張ろうね」と言いましたね。

 昨年は「半分、青い。」に作家役でゲスト出演させていただきましたが、朝ドラに登場させていただくのはやはり感慨深いです。朝ドラは昔から変わらずヒロインの成長を描き、毎朝見ていただく他にはない特別な作品ですから。

 公開中の映画「一粒の麦 荻野吟子の生涯」では、日本初の女医である荻野吟子さんを演じさせていただきました。嫁入り前の10代から亡くなられる62歳まで一人でやって、女性の一生を演じるのは朝ドラ以来です。

 20歳のときですら翠の20歳からしか演じていないので、さすがに10代は…と思ったのですが、日本最高齢女性監督の山田火砂子監督(87)が「一人の人に演じてほしい」とおっしゃったので、一人の人がやるルールだと思っていただけたら(笑)。

 上映時間は1時間45分ですので、“朝ドラ総集編”のようになっています。撮影では、一生を演じる感覚を思い出すというよりも、朝ドラのヒロインのように苦難を乗り越える度に強くなっていく過程を大事にしたいと思って臨みました。

 ただ、一日の間に60歳だったり、10代だったり、年齢をぐちゃぐちゃで撮っているので、「次、何歳だっけ?」って言いながら撮影していました。それは朝ドラのときと同じで、その感覚は懐かしかった。

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