2019.10.23 10:33

シンガポールで「文楽」初披露 伝統芸能に拍手

シンガポールで「文楽」初披露 伝統芸能に拍手

シンガポールで上演された文楽の場面(共同)

シンガポールで上演された文楽の場面(共同)【拡大】

 シンガポールで22日、人形浄瑠璃文楽が初めて上演され、ヘン・スイキャット副首相ら400人以上の招待客が日本の伝統芸能を堪能した。在シンガポール日本大使館の「ジャパン・クリエイティブ・センター」の設立10周年を記念。約2時間の公演で会場は拍手に包まれた。23日まで2日間。

 開演に先立ち、人形遣いの桐竹勘十郎さんは「文楽は存続の危機のたびに先人たちが命を懸けて守り、三百数十年伝わった。公演がシンガポールと日本のさらなる友好発展に少しでもお役に立てればと思う」とあいさつした。

 盲目の夫と女房の夫婦愛を描いた壺坂観音霊験記の「沢市内より山の段」など2演目が、日英中の3言語の字幕付きで披露された。

 演目の合間には、老若男女さまざまな登場人物のせりふを語る「太夫」や、場面や登場人物の感情を表現する「三味線弾き」の役割を丁寧に説明。人形遣い3人が呼吸を合わせて人形1体を操り、さめざめと泣かせたり、「オホホ」と笑わせたりする技術に観客は感心した様子で見入っていた。(共同)

  • 文楽のせりふを語る「太夫」(左)と三味線弾き=シンガポール(共同)
  • シンガポールでの上演前に記念撮影する桐竹勘十郎さん(前列右から2人目)ら(共同)