2019.10.19 09:27

中国、記者に「習近平氏思想」テスト 合格者だけに記者証

中国、記者に「習近平氏思想」テスト 合格者だけに記者証

中国共産党が開発したスマートフォンアプリ「学習強国」(共同)

中国共産党が開発したスマートフォンアプリ「学習強国」(共同)【拡大】

 中国政府が国内メディアへの統制を強めている。記者らを対象にして、習近平国家主席の指導思想「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」の理解度を測るテストを今月下旬から新たに実施。合格者だけに新規の記者証を発行する方針だ。

 テストは原則、習氏の演説内容などを学ぶために共産党が開発したスマートフォンアプリ「学習強国」を通じて実施する。10月初旬にはアプリ上で、習氏の演説の空欄に入る言葉を選んだり、「党の新聞世論工作を行う際」に優先すべき点を挙げさせたりする問題が公開された。

 対象は主要な通信社や新聞、テレビなどの記者や編集者。最近はメディアの採用試験でも習氏の思想や党の重要行事に関する問題が多く出るという。

 中国は一党独裁を維持するため体制に批判的な言論を封じ、報道内容を検閲してきた。テストの対象となる通信社の20代の記者は「メディア専攻で報道の自由の価値を学んできたのに、現実には『思想』を暗記させられ、厳しく管理される」と嘆き、転職を考えていると明かす。(共同)