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ネット通販“三国時代”…ZOZO子会社化したヤフー、逆転の計なるか

ネット通販“三国時代”…ZOZO子会社化したヤフー、逆転の計なるか

記者会見で握手を交わす(左から)ヤフーの川辺社長、ZOZOの沢田新社長、前澤友作前社長 =12日午後、東京都目黒区

記者会見で握手を交わす(左から)ヤフーの川辺社長、ZOZOの沢田新社長、前澤友作前社長 =12日午後、東京都目黒区【拡大】

 今回の買収で、ヤフーは物流機能の獲得とZOZOの若年層の利用者を取り込むことができる。ZOZOは若者に人気のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を手掛ける。同社は出店企業を募る従来のモール型通販サイトと違い、自社で巨大倉庫を持ち、物流を原則一元化。効率化では楽天よりも優れているとされる。

 川辺社長は「ペイペイモール」にZOZOが出品する計画を表明。両社のサービス連動による利便性向上が期待できそうだ。ただヤフーは多様な通販事業を抱えており、買収後は効率的な事業再編が課題となる。

 ZOZOの沢田宏太郎新社長(48)は「両社のリソース(経営資源)を結集し、アパレル業界を盛り上げる」と意気込んだ。ポイントや決済サービスの分野でヤフーの知見を生かし、業績向上につなげる考えだ。

★球場命名権は!?

 ZOZOがソフトバンク傘下のヤフー子会社になることで、ネットなどで話題になっているのが球場名。ソフトバンクの本拠地、福岡・ヤフオクドームとロッテの千葉・ZOZOマリンスタジアムで、同グループの企業が命名権を持つことになるが、ヤフーの川辺社長は「球団の保有とは違い個々の企業判断」。ZOZOの沢田新社長は「認知度の向上などで価値がある」と2026年11月までの現契約を継続する意向を示した。

★株価が大幅続伸

 東京株式市場では、東証1部上場のZOZO株が大幅続伸した。終値は前日比で291円(13・4%)高の2457円。今年の終値ベースでの最高値を付けた。ヤフーが株式公開買い付け(TOB)で子会社化すると発表したことが好材料となった。ZOZO株には朝方から買い注文が殺到し、取引開始直後は値が付かなかった。その後、一時18・9%高の2575円を付け、午後に入っても高値で推移。同社の子会社化でネット通販の事業拡大を目指すヤフー株も終値は7円(2・3%)高の305円。