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【朝ドラのころ】本仮屋ユイカ(4)思い入れ強く、最終回の後は「ファイト」ロス

【朝ドラのころ】

本仮屋ユイカ(4)思い入れ強く、最終回の後は「ファイト」ロス

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朝ドラのころ
ヒロインのバトンタッチセレモニーで「風のハルカ」の村川(右)にリレーをつないだ本仮屋=2005年9月撮影

ヒロインのバトンタッチセレモニーで「風のハルカ」の村川(右)にリレーをつないだ本仮屋=2005年9月撮影【拡大】

 「ファイト」は朝ドラの定番となっている「明るく、さわやかなヒロイン」とは違い、家族や友情の問題に悩む姿を描いた異例の作品でした。

 その影響なのか、放送序盤は視聴率があまり良くなくて…。今は見逃し配信などがありますが、当時は視聴率主義。すごく落ち込んで「どうしたらいいんだろう」と、よく泣いていました。プロデューサーの方から「視聴率が先週より上がったよ」と聞くと、うれしくてまた泣いて。一喜一憂していましたね。

 劇中ではヒロインの幼少期を描かず、初めて10代の女優として全話を通してヒロインを演じました。中学生から20代半ばまでという短い期間を濃厚に描いたことも、朝ドラとしては珍しかったです。私は当時17歳で、年齢が近い役どころのおかげで物語の世界観をイメージしやすかったです。

 当時の放送は可能な限り見ていました。午前8時15分開始の時代でしたから、現在の8時開始にはまだ慣れないですね。

 最終回が放送された後は、もう私たちの作品がテレビで流れないという寂しさがありました。2001年に出演した「3年B組金八先生」(TBS系)のときも似た感覚でしたが、「ファイト」では高校生でしたから、作品への思い入れもひとしおでした。全国で私が一番“ファイトロス”になっていたと思います。

 クランクアップは、はかま姿で自宅のシーンを撮影して。父親役の緒形直人さんや母親役の酒井法子さんをはじめ家族みんながいました。撮影を終え、最初は笑顔で共演者やスタッフの方々にあいさつをしていましたが、だんだん感激して泣いてしまって。同時にホッとしたことも、よく覚えています。

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