2019.8.3 05:03

「ハルヒ」木上益治さん、京アニクオリティーの源泉 京アニ放火犠牲者10人の身元公表

「ハルヒ」木上益治さん、京アニクオリティーの源泉 京アニ放火犠牲者10人の身元公表

涼宮ハルヒの消失

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 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、京都府警は2日、亡くなった35人のうち10人の身元を公表した。大阪府出身のベテランアニメーター、木上益治さん(61)ら22~61歳の男女。遺族が実名発表を了承し葬儀を終えているなどの事情も考慮した。

 京アニで数々の作品を手がけたベテランアニメーターで監督の木上さん。妥協しない仕事ぶりで、“京アニクオリティー”の礎となった。

 映画「ドラえもん」シリーズやスタジオジブリの高畑勲監督の「火垂るの墓」、漫画家の大友克洋さんの「AKIRA」などにスタッフとして名を連ねた。

 京都文化博物館の主任学芸員、森脇清隆映像・情報室長によると、1985年設立の京アニが、他のアニメ制作会社の下請けを行っていた時代、木上さんは京アニの作風や作品作りに対する心構えを構築。「せりふや音楽に頼らずとも、絵の動きと演出で訴えたいことを全て表現し切る。作画に対する考え方を周知徹底させた人」と話す。

 京アニ初のオリジナル作品「MUNTO(ムント)」では監督を務め、その後も「けいおん!」や「涼宮ハルヒの憂鬱」、「Free!」などの制作に関わった。同社取締役を務める傍ら、同社主催のアニメーター志望者向けの養成塾で講師を務めた。