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トランプ大統領、外交常識も軍事境界線も越えた 史上初の板門店で米朝会談

トランプ大統領、外交常識も軍事境界線も越えた 史上初の板門店で米朝会談

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トランプ大統領(左)と金正恩委員長は、北朝鮮側から手前の韓国側へ軍事境界線を再び越えた =30日(ロイター)

トランプ大統領(左)と金正恩委員長は、北朝鮮側から手前の韓国側へ軍事境界線を再び越えた =30日(ロイター)【拡大】

 トランプ米大統領は30日、朝鮮半島の軍事境界線にある板門店で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談。現職の米大統領として、初めて北朝鮮側に足を踏み入れた。両首脳は北朝鮮の非核化に向けた実務協議を数週間以内に再開することで合意した。一方で、昨年6月のシンガポール、今年2月のハノイに続き3度目となった今回の会談は、トランプ氏の思いつきで実現。それだけに周辺関係者は大混乱に陥った。

 午後3時45分(日本時間同)。紺のスーツ姿のトランプ氏は、韓国側施設から北朝鮮側へ1人で歩き、軍事境界線の手前で待ち受けた。北朝鮮側からは黒い人民服を身につけた金氏も歩み寄る。境界線を挟んで、両首脳は笑顔で握手を交わし、再会を果たした。

 金氏が「ここで会えると思っていなかった」と語り掛けると、トランプ氏は北朝鮮側に十数歩進んだ。さらに金氏と連れ立って、再び韓国側に。屋外で待機していた韓国の文在寅大統領を交え、立ち話も行った。

 トランプ氏は「世界にとって素晴らしい日になった」と興奮気味。金氏も米首脳について「史上初めて、われわれの地を踏んだ大統領となった」と語った。韓国側施設「自由の家」で53分間に及んだ会談では、北朝鮮の非核化に向けた実務者協議を数週間以内に再開することで合意した。

 今回の会談は29日朝にトランプ氏が思いつき、ツイッターで金氏に呼び掛けた。非核化協議が停滞する中、相手国に飛び込むことで事態の打開を狙ったとみられる。

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  • 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右)と板門店で対面し、現職の米大統領としては初めて北朝鮮側に越境するトランプ大統領=30日(ロイター=共同)
  • 板門店の北朝鮮側で握手するトランプ米大統領(中央左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=30日(AP=共同)
  • 板門店で対面し、北朝鮮側から軍事境界線を越えるトランプ米大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=30日(聯合=共同)
  • 南北軍事境界線がある板門店で握手するトランプ米大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=30日(ロイター=共同)
  • 板門店で対面するトランプ米大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(中央)、韓国の文在寅大統領=30日(聯合=共同)
  • 板門店で対面する米朝首脳。現場は大混乱した=30日(AP=共同)