2019.6.18 10:00(1/2ページ)

【関西レジェンド伝】辻本茂雄(3)芝居「眠れない男」で茂造がブレーク

【関西レジェンド伝】

辻本茂雄(3)芝居「眠れない男」で茂造がブレーク

特集:
関西レジェンド伝
「茂造」が誕生した頃。吉本新喜劇を代表するキャラクターとなった

「茂造」が誕生した頃。吉本新喜劇を代表するキャラクターとなった【拡大】

 間寛平さんの座長公演で念願のツッコミ役をやらせていただき、「辻本のツッコミおもろいで」といろんなところで言っていただいた。ホンマに感謝です。すると、なんばグランド花月でやりたい役のチャンスがきたんですよ。恋愛している板前の役。結婚を反対されているけど、どうやって納得してもらえるかという筋で、みんながボケるのを全部ツッコんでいった。

 「茂造」のキャラクターができたのは、その後だったかな。研究所が舞台で生命維持装置をつくるというネタはお客さんにはウケなかったんですけど、鉄腕アトムに出てくるお茶の水博士みたいなかつらをかぶった「茂造博士」というキャラクターと山田花子とのからみは評判よくて。この博士が普通の社会に出ていったらどうなるかということで「茂造じいさん」ができたんです。

 内場勝則さんとやった「眠れない男」という芝居が茂造がブレークしたきっかけですね。徹夜明けで眠りたい内場さんのもとへ茂造がやってきて、めちゃくちゃやって眠らせない。内場さんの婚約者が来ても、その両親が来ても、茂造がめちゃくちゃくにしてしまう。これがウケました。2017年12月になんばグランド花月がリニューアルオープンしたときに「眠れない男」を再演。若手が舞台袖に大勢集まって見てました。新喜劇は稽古の時間が少ないので、笑いの部分は稽古なしで臨みましたが、内場さんとの息は久しぶりでもぴったりでした。

 それだけ僕らは追い詰められてたんですよ。僕が吉本新喜劇に入ったのは「新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン」(1989年)のとき。先輩に聞くと、漫才のときは満席なのに新喜劇になるとお客さんが帰ってしまうという状況だったらしい。そこで、新しい新喜劇をつくらなあかんという流れだった。

【続きを読む】