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悪の巡査長逮捕 振り込め詐欺対応一転1180万円詐取

悪の巡査長逮捕 振り込め詐欺対応一転1180万円詐取

警察官に任意同行を求められ、自宅を出る高橋容疑者=京都市中京区 (撮影・秋山紀浩)

警察官に任意同行を求められ、自宅を出る高橋容疑者=京都市中京区 (撮影・秋山紀浩)【拡大】

 高橋容疑者は今春、山科署に異動。連絡がないと不審に思った男性が4月、前任の交番に相談して事態が発覚した。

 同容疑者は外貨投資を行っていたといい、だまし取った現金を投資で生じた損失の穴埋めに使った可能性がある。同容疑者は「金を借りただけで、だましたつもりはない。投資に使った」と容疑を否認している。

 全国で高齢者を中心に特殊詐欺被害が後を絶たない中、組織を挙げて防止に取り組む警察では、関連機関との官民連携も強化。金融機関による窓口やATM(現金自動預払機)での高齢者に対する声掛けや、不審に思われる場合の通報などの対策は、一定の効果をあげているといわれる。

 だが、高橋容疑者はそうした連携を逆手に取り、警察官という立場も悪用したとみられる。姫野敦秀首席監察官は「府民の信頼を損ねるもので、言語道断。厳正に対処する」とコメントした。

★18年の特殊詐欺認知件数1万6496件

 警察庁によると、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」といった特殊詐欺の2018年の認知件数は、未遂を含め1万6496件。前年を1716件下回った。官民を挙げた対策強化で、18年の被害額も約364億円と4年連続で減少しているが、認知件数、被害額ともに高水準で推移。金融機関でも出金限度額を引き下げるなど水際での対策の模索が続く。被害者の78.1%は65歳以上の高齢者。警察庁では「依然として深刻な情勢」と警戒を強める。