2019.6.14 05:00

55周年の五木ひろし紅白で歌った41曲を熱唱

55周年の五木ひろし紅白で歌った41曲を熱唱

芸能生活55周年記念公演とあって両手で「55」を作る五木ひろし=東京・渋谷

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 歌手、五木ひろし(71)が13日、東京・渋谷のNHKホールで1日限りの「芸能生活55周年記念スペシャルコンサート」を開いた。

 同所で主に開かれる大みそかのNHK紅白歌合戦に1971年以来、48回連続で出場中。この日は初出場で歌った「よこはま・たそがれ」や「夜空」「山河」など代表曲をはじめ、紅白で歌ったのべ41曲を当時の歌唱映像とともに振り返りながら披露した。

 情感豊かな潤いのある歌声は健在。各曲とも、その年に歌ったのと同じキー、長さ、編曲で披露し、五木ならではのこだわりも見せた。7月10日発売の新曲「麗しきボサノヴァ」なども歌い、約3000人を酔わせた。

 公演前の会見では最も思い出深い紅白として、歌手デビューして6年目の23歳のときの初出場を挙げ、「泣かずに頑張って歌えた」としみじみ。当時、母親のキクノさんからは「泣けて見られなかった」と言われたそうで、しばらくたってから一緒にビデオで見たといい、「だからこそ懐かしい」と今は亡き母を思って目を潤ませた。

 もう一つ思い出深いのは、「おふくろの子守歌」を歌った2002年の紅白。この歌はキクノさんを思って、つんく♂(50)に作ってもらった曲だが、キクノさんはこの年5月31日に83歳で亡くなってしまい、一時はもう歌うまいと封印したという。

 ところが、NHKから「母と子の思いを見ている方々に伝えてほしい」と何度も説得され、歌うことに。「あのときは必死でした。でも、泣かずに歌いきり、最後は「『おふくろ、ありがとう!』と感謝の言葉を(ステージで)言いました」と振り返った。

 その上で「紅白では一度も泣いて歌ったことはないし、歌詞を間違えたこともない。自慢の一つです」と歌謡界を代表する自負をかいま見せた五木。令和初となる今年の紅白出場についても「頑張ります」と力強く宣言し、北島三郎(82)の50回出場に次ぐ歴代2位の49回出場を目指す。

 なお、この日のコンサートはWOWOWプラスの歌謡ポップスチャンネルで、9月28日午後5時から完全版として放送される。