2019.6.8 05:02

猪木氏、政界引退ダア~ッ 燃え尽きたか議員闘魂…76歳

猪木氏、政界引退ダア~ッ 燃え尽きたか議員闘魂…76歳

参院本会議に臨む猪木氏。記者団に参院選への不出馬を表明した =7日、国会(撮影・春名中)

参院本会議に臨む猪木氏。記者団に参院選への不出馬を表明した =7日、国会(撮影・春名中)【拡大】

 国民民主党会派のアントニオ猪木参院議員(76)は7日、国会内で記者団の取材に応じ、今夏の参院選に出馬しないと明言し、事実上の政界引退を表明した。「もう、よぼよぼだ」と年齢や健康状態などを理由に挙げた。一方、北朝鮮との交流は今後も続けていくとして意欲は衰えていない。関係者によると、今月下旬に訪朝し、政府要人と会談することを計画している。

 闘魂は燃え尽きたのか…。8月に任期満了を迎える猪木氏は国会内で記者団の取材に応じ、参院選への立候補について「そのつもりはない」と明言した。

 「もう、よぼよぼですよ」。高齢や健康面の不安を理由に挙げた。猪木氏は現役プロレスラー時代から糖尿病を患っていた。最近では腰などを痛め、つえをついたり、車いすで移動する姿も見られていた。

 猪木氏は1989年、「国会に卍固め、消費税に延髄切り」をキャッチフレーズに、スポーツ平和党を結党し参院選で初当選。2013年には参院選比例で2度目の当選を果たし、現在は無所属。今年2月21日には国民民主党の参院会派入りを表明した。

 その際、「元気があれば会派も組める」と怪気炎を上げた。一方で、参院選への出馬については「一寸先はハプニング」と言葉を濁していた。

 その言葉通りとなった不出馬表明。比例候補の目玉として期待していた国民にとっては大打撃だ。同党はサンケイスポーツの取材に「正式には、まだ何も聞いていません」と回答したが、党勢低下で所属国会議員の離党が相次ぐ中、まさに泣きっ面に蜂だ。

 猪木氏は自身が太いパイプを持つ対北朝鮮外交に関しては、日朝関係の改善に貢献したいと意欲を示した。関係者によると、今月21~26日の日程で北朝鮮を訪問し、政府要人との会談を計画中。13年11月には参院の許可なく訪朝して懲罰を受けただけに、国民会派幹部に院内手続きを依頼している。同党の玉木雄一郎代表は「行くなら官邸や当局ともよく連携をとってほしい」とくぎを刺している。

アントニオ猪木(あんとにお・いのき)

 本名・猪木寛至。1943(昭和18)年2月20日生まれ、76歳。横浜市出身。13歳でブラジルに移住。60年に力道山にスカウトされ日本プロレス入団。72年に新日本プロレスを旗揚げ。ムハマド・アリ戦など多くの名勝負を繰り広げた。89年、スポーツ平和党を結党し参院選で初当選。95年の参院選で落選。98年に現役引退。2013年参院選比例区で当選し、18年ぶりに国政復帰。現役時代は186センチ、102キロ。

  • 2月21日、国民会派入りを表明した際の記者会見で、猪木氏は体を支えられながら登壇した