2019.6.3 12:19

体操のお姉さん、ランちゃんが41年ぶりに歌声を聴かせる!/芸能ショナイ業務話

体操のお姉さん、ランちゃんが41年ぶりに歌声を聴かせる!/芸能ショナイ業務話

特集:
芸能ショナイ業務話
伊藤蘭

伊藤蘭【拡大】

 子供の頃に覚えたイメージは、いくつになっても離れないものだ。

 東京・銀座の山野楽器本店で行われた伊藤蘭(64)のソロデビューアルバム「My Bouquet」の発売イベントの取材に行ってきた。1978年に解散した伝説の女性アイドルグループ、キャンディーズのとき以来、41年ぶりの歌手活動再開とあってマスコミも数多く訪れた。

 40代より若い世代はにとって伊藤は、演技派のベテラン女優というイメージだろう。ただ、53歳の私にとって伊藤というか、ランちゃんと聞いて真っ先に浮かぶのは体操のお姉さん。小学生の頃、毎週土曜の夜は「8時だョ!全員集合」を見ていた。そのときの強烈なイメージが今でも頭から離れない。

 お決まりの寸劇が終わり、終盤近くになるとドリフターズの仲本工事が体操のお兄さん役でマット運動を行うコーナーがあった。そこに、ほぼレギュラー出演していたのがキャンディーズの3人。

 今では懐かしいブルマの体操着姿でラン、スー(田中好子さん)、ミキ(藤村美樹さん)がでんぐり返りをして、成功しても失敗しても最後はキュートにポーズを決めるのがお約束だった。リーダーのランちゃんは、いつもそつなくこなしていたイメージがある。

 「全員集合」から火がついた3人は「春一番」「年下の男の子」などヒット曲を次々と飛ばしたが、「普通の女の子に戻りたい」の名言を残して解散、引退した。

 その後、伊藤と田中さんは女優として芸能界に復帰。8年前、田中さんががんで亡くなったとき、ニュースやワイドショーでキャンディーズが歌う映像を見て、学生バイトが「(田中さんは)お母さん役のイメージが強すぎて…。こんな、ぶりぶりのアイドルだったんですね」と驚いていたのに、私が逆に驚いた。

 伊藤は6月11日、キャンディーズが解散公演を行った後楽園球場の跡地に建つ東京ドームシティホールで、解散公演以来、41年2カ月ぶりにステージに立つ(ちなみに東京ドームは後楽園競輪場の跡地に建っている)。

 アルバムの発売イベントでトークショーを行った伊藤は「当時2人(スー、ミキ)がいて、どれだけ心強かったかを今、ひしひしと感じました。視線も3等分だったし」と振り返り、「ユニゾンの力強さ、ハーモニーの豊かさ、一人一人ソロパートでも表情が違っていた。キャンディーズは改めてすごいグループだったと思う」と語っていた。

 歌手復帰については「(引退している)ミキさんには連絡しました! (天国の)スーさんとは日々、心の中で会話しているので、喜んでくれているとうれしいです」とも。「キャンディーズを歌うことも考えています」と話しており、解散後、カラオケ以外では封印していた名曲の数々も聴けるだろう。

 発売イベントでは伊藤のトークショーを、50~60代の男性たちが最初はずーっと静かに聴いていたが、途中から野太い「ランちゃーん」コールが何度もこだました。伊藤は「これでライブもバッチリですね。懐かしい」と笑みが弾けた。

 6月11日は伊藤もファンも四十数年前にタイムスリップするんだろうな。(CYP)