2019.5.21 19:01

飛行機代くれた恩人と再会 那覇の高校生、返金し感謝

飛行機代くれた恩人と再会 那覇の高校生、返金し感謝

贈られた文鎮を手にする猪野屋博さん(左)と、財布を手にする崎元颯馬さん=21日午後、那覇市

贈られた文鎮を手にする猪野屋博さん(左)と、財布を手にする崎元颯馬さん=21日午後、那覇市【拡大】

 帰郷する際に財布をなくし、見知らぬ男性から飛行機代6万円を渡された那覇市の男子高校生が21日、同市で“恩人”の男性と再会し、お金を返してお礼を伝えた。男性は「もう、なくすんじゃないよ」と、高校生に財布を贈った。

 沖縄県立沖縄工業高2年の崎元颯馬さん(17)は4月下旬、伯父の葬儀で県内の与那国島へ帰郷する際、財布を紛失。飛行機代を渡して立ち去った男性の氏名や連絡先を聞きそびれ、手掛かりを得ようと地元2紙に取り上げてもらった。

 那覇市出身で埼玉県三芳町に暮らす医師猪野屋博さん(68)は、同僚の声掛けで記事を知り、崎元さんの高校で再会が実現することとなった。

 崎元さんは「直接お礼を伝えられ、本当にうれしい」。顔を赤らめながら「ありがとうございました」と6万円を返し、2人の名前と「感謝」の文字を彫り込んだ手作りの文鎮を贈った。与那国島から駆け付けた父恒男さん(47)も、島の特産品を手渡し「ほっとしている」と語った。

 猪野屋さんは「この経験が、良い方向に進むことを願う」とうれしそう。財布をもらった崎元さんは「もうなくすまいと思った」と応じ、周囲の笑いを誘った。