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【関西レジェンド伝】正司敏江(3)玲児さんと「どつき漫才」で人気者に

【関西レジェンド伝】

正司敏江(3)玲児さんと「どつき漫才」で人気者に

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関西レジェンド伝
夫婦コンビの正司敏江・玲児。どつき漫才で一躍人気者に

夫婦コンビの正司敏江・玲児。どつき漫才で一躍人気者に【拡大】

 玲児さんは九州男児なもんだから、怒ると一回どつかないと気が済まないんです。私は家ではなんでも言うこと聞いてましたが、舞台ではそうもいきません。私がどつかれると、会場から「やめてー」「人殺しー」と悲鳴が起きる。それで、私もどつき返した。すると、またドッとウケたんです。どつかれてお金もらってる以上、芸にしないとあかんでしょ。

 子供みたいに小さい私が大きい大人に飛びかかっていくのがおもしろかったでしょうね、お客さんからも「敏江ちゃーん、がんばれー」なんて声もかかる。「おまえ、男に向かって何すんねん!」「なにが男じゃ、家に金も入れんと!」。こういう流れがハマりましたね。私がライダーキックみたいに跳び蹴りするのもありましたね。あれも玲児さんが考えたんです。

 痛いもんは痛いですよ。男の人の力は強いでしょ、それで頭をはたかれてましたからね。脳震とうを起こしたこともありました。コテーンと倒れてね。でも、私が痛いという顔をしたら、お客さんも心配しはるでしょ。まぁ、私はコケかたがうまいから、けがはしなかった。すねはよう打ちましたけどね。

正司敏江(しょうじ・としえ)

 本名・及川キミコ。1940(昭和15)年11月9日生まれ、78歳。香川県出身。夫婦漫才コンビ「正司敏江・玲児」として、どつき漫才で人気に。離婚後もコンビを継続したが、玲児さんは2010年に死去。