2019.5.19 05:03

池袋暴走事故、飯塚元院長が退院し任意聴取受ける「申し訳ございません」

池袋暴走事故、飯塚元院長が退院し任意聴取受ける「申し訳ございません」

報道陣の問いかけにはうつむき加減で答えた=18日午後、東京都豊島区(撮影・三尾郁恵)

報道陣の問いかけにはうつむき加減で答えた=18日午後、東京都豊島区(撮影・三尾郁恵)【拡大】

 東京・東池袋で乗用車が暴走し母子2人が死亡した事故から、19日で1カ月となった。車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)は18日、病院を退院し警視庁目白署で任意の事情聴取を受けた。同署への出入りの際、事故後初めて公の場に姿を現し、「申し訳ございません」と消え入るような声で謝罪の言葉を語った。

 午前10時頃、目白署の前に1台のタクシーが止まり、帽子にサングラス、マスク姿の飯塚元院長が降りた。両手にそれぞれつえを持ち、足取りはおぼつかない。報道陣からの問いかけに「申し訳ございません。それだけです」と消え入るような声で応じた。午後3時半頃、複数の警察官に付き添われて同署から出てきた際にも、同じ言葉を口にした。

 4月19日に東京・東池袋で起きた事故では、松永真菜さん(31)と、長女の莉子ちゃん(3)が死亡、飯塚元院長を含む10人が重軽傷を負った。飯塚元院長は胸の骨を折る重傷で入院していたが、18日午前に退院。その後、目白署での任意聴取に応じた。

 飯塚元院長はこれまで「ブレーキをかけたが利かなかった」と説明。しかし、警視庁が調べたところ、アクセルやブレーキに異常はなかった。車は急に速度を上げ時速100キロ近くになっていたことも判明。また、同元院長は事故当時、足を痛めて通院しており、医師から運転を控えるよう言われていたという。

 こうした状況から、警視庁はアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性が高いとみており、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑での立件を視野に捜査を続ける。

 同法の過失致死傷罪は7年以下の懲役か禁錮、または100万円以下の罰金。2016年に死者3人、重軽傷者7人を出した同様の事故では、禁錮5年6月(求刑禁錮7年)の判決が出されており、今回も立件され有罪となれば、同程度の判決になる可能性がある。

  • 4月19日に東池袋で発生した事故現場=東京都豊島区
  • 警察関係者に付き添われ目白署を出る飯塚元院長(撮影・三尾郁恵)
  • 飯塚幸三元院長
  • 警察関係者に付き添われ目白警察署を出る旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長=18日午後、東京都豊島区(撮影・三尾郁恵)