2019.5.18 12:07

最高齢落語家・桂米丸、春風亭昇太の芸協会長就任へ“太鼓判”/芸能ショナイ業務話

最高齢落語家・桂米丸、春風亭昇太の芸協会長就任へ“太鼓判”/芸能ショナイ業務話

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桂米丸 

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 「令和」の企画で東西の落語界最高齢の94歳の落語家、桂米丸さんを取材しました。

 4月に新宿末廣亭で新作をおろしたばかりの米丸師匠は、講釈台と小さな椅子が準備される高座に確かな足取りで登場。

 「待ってました!!」の掛け声が掛かると、「まだやらせていただいております。次から次へと落語家の志願者が増えているのに、私なんかが出てちゃいけないんですよね」と自虐で切り返し、客席から大きな拍手をおくられ、「ありがたい。年を忘れますね。36歳です」とちゃめっ気たっぷりに応じ、枕を始めました。

 客席の雰囲気が良かったのか、演目「傘の行方」に入る前には持ち時間を経過。「今日は思い出話になっちゃうね」と苦笑し、15分オーバーで高座を終えました。

 米丸師匠は落語芸術協会(芸協)の最高顧問。1976年には51歳という若さで三代目会長に就任し、23年間、芸協を束ねてきました。

 同協会は昨夏、会長を務めていた桂歌丸さんが他界し、副会長の三遊亭小遊三さんが会長代行を兼任。

 今年3月、次期会長に名前が挙がった春風亭昇太さんについての考えを聞いたところ、間髪入れず、「59歳? 若く見えるね。独身だからかな。売れてるしね。『笑点』の司会もやって、本業もいい。頭はいいし、センスもいいし、もろ手を挙げて賛成ですよ」と言い切ったのです。

 最高顧問のお墨付きに身を乗り出すと「落語家になるために誰もが苦労をしていますから、みんなを引っ張っていく力があれば大丈夫」とアドバイスも。

 そして、自身が会長になったときにある大学の先生から贈られた「驚くようなことがあったら、腰を抜かしていればいいよ。いろんな意見が出てくるから、余計なことは言わずに聞いて、しまいにまとめなさい」と仰っていました。

 来年、芸協90周年、令和で100周年を迎える芸協。米丸師匠をはじめ、先人から未来を託された若手の活躍を期待したい。(くのいち)