2019.5.17 22:05

アニメ制作「マッドハウス」に労基署が是正勧告 違法残業で月393時間労働も

アニメ制作「マッドハウス」に労基署が是正勧告 違法残業で月393時間労働も

 映画「サマーウォーズ」やテレビアニメ「ダイヤのA」などを手掛けるアニメ制作大手の「マッドハウス」(東京都中野区)が、男性社員に労使協定(三六協定)の上限を超える違法な長時間労働をさせたなどとして、新宿労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが17日、分かった。男性が加入する「ブラック企業ユニオン」が会見し明らかにした。

 ユニオンによると、勧告は4月17日付。男性はアニメ制作のスケジュール管理や社外の原画制作者の確保、原画の回収などを担当している。

 同社の労使協定の特別条項で残業時間は月60時間(通常は月45時間)までと定めていたが、月100時間を超える時間外労働が認定された。50時間分の残業代が支払われていたが、超過分の割増賃金は未払いだった。

 最も忙しかった時期には37日連続の勤務で、月の労働時間が393時間に達した。その際には帰宅途中、路上で倒れて救急搬送され、精神疾患だったと診断された。

 マッドハウスは「監督署からの指摘に従い適正に対処する。誠実に向き合って話し合いを続ける」としている。