2019.5.17 05:02

飛田新地、G20期間中全店休業へ「地域の混乱を防ぐため」

飛田新地、G20期間中全店休業へ「地域の混乱を防ぐため」

 20カ国・地域首脳会合(G20サミット)が大阪市で開かれる6月28、29日、同市西成区の歓楽街「飛田新地」で、飛田新地料理組合に加盟する料亭全店(159店)が休業することが16日、組合への取材で分かった。組合の担当者は、「サミットで閉めるのは初めてだが、地域の混乱を防ぐために自粛を決めた」と理由を説明した。

 飛田新地は地下鉄・動物園前駅などに近く、大正時代には日本有数の遊郭だった。現在も通称「ちょいの間」と呼ばれる店舗が軒を連ねる。各店とも料亭の名は掲げているが、実際には「お菓子しか出てこない料亭」(事情通)。客は形ばかりの菓子などを食べ、従業員の女性との“自由恋愛”を楽しむ歓楽街として知られる。古い木造の建物なども立ち並び、現在は訪日外国人も多く訪れているという。

 全店休業は1989年の昭和天皇の「大喪の礼」以来で、異例の対応だという。期間中は大規模な交通規制が実施されるため、従業員らの出勤にも支障が出るとみている。

 組合では「今後は万博も来はる。経済が発展していく恩恵にあずかるわれわれがサポートできることは何かと考えた。日本で開催してよかったといわれるサミットにしてほしい」としている。