2019.5.16 12:22

過酷な労働実態改善求める 国際労組、五輪会場建設で

過酷な労働実態改善求める 国際労組、五輪会場建設で

 2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場建設現場で労働者の権利が侵害されているとの報告書を、労働組合の国際組織、国際建設林業労働組合連盟(本部ジュネーブ)が15日に公表した。28日間連続勤務など過酷な労働の実態があったとして大会組織委員会や東京都などに改善を求めている。

 同連盟は10年以上にわたり、五輪など国際スポーツイベントで建設現場の労働環境の問題を調べており、東京大会も調査。昨年9月にいくつかの建設現場を視察し、今年2月には新国立競技場と選手村の労働者から聞き取り調査をした。

 その結果、選手村で28日間、新国立競技場で26日間の連続勤務が行われたことや、薄暗い中での作業で負傷者が出たが、本人でなく労組が訴え出たことを理由に苦情が退けられたなどの問題があったとしている。

 五輪・パラリンピックの会場整備は仮設を含め会場ごとに組織委と都、日本スポーツ振興センター(JSC)が受け持っている。組織委は14日夜に同連盟からメールで報告書を受け取ったとし、「対応を検討中」としている。