2019.5.7 19:21

日産デイズ試乗 高い静粛性と乗り味が光る、ターボ+ハイブリッド仕様の軽快な走り

日産デイズ試乗 高い静粛性と乗り味が光る、ターボ+ハイブリッド仕様の軽快な走り

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日産デイズ試乗 高い静粛性と乗り味が光る、ターボ+ハイブリッド仕様の軽快な走り

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 ●全方位に渡って進化を遂げた日産デイズ/三菱eKワゴン

 新型にスイッチした日産デイズ/デイズ・ハイウェイスター、そして三菱eKワゴン/eKクロスは、日産が開発を受け持ち、三菱が生産を担う新型軽自動車で、日産の渾身作。もちろん、好評を得ているという三菱eKクロスのデザインの完成度の高さなど、三菱自動車の商品企画力、デザインの力も見どころです。

 日産デイズの注目モデルは、やはりハイウェイスターでしょう。試乗した「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」は、「BR06-SM21」型のターボエンジンを搭載し、エクストロニックCVTと組み合わされます。また、日産デイズは「S」と「X」をのぞき、全車ハイブリッドシステムを搭載。

 ターボ+ハイブリッドの組み合わせである同グレードの印象は、出だしから「とにかくよく走る」。ターボモデルは、もう少し加速を抑えた方が燃費は良くなりそうですが、中・低速域の加速はどこからでも容易に引き出せるという印象です。CVTは加速とともにスムーズに速度を上げ、アクセルを6/8以上踏み込んだ時にステップ変速が行われます。

 6/8というのは、高速道路への合流時など、かなりの加速を必要とするシーンが大半で、街中では、音が高まり加速が後から付いてくるというCVTのフィーリングがやや残っています。もう少し、少ないアクセル開度でもステップ変速が入るとフィーリング的には良さそうな気がしますが、街中ではよりスムーズな変速、加速感を追求したとのこと。ただし、街中で流れに乗って走る分には、それほど気になるレベルではありません。

 また、補助的に働いてくれるスマートシンプルハイブリッドによる加速は、パーシャルから少し踏み増すようなシーンで効果的に感じられます。リチウムイオンバッテリーは運転席下のフロアマット下に配置されていて、減速時のエネルギーを回収し、溜めた電力でECOモーターを回すというもの。

 乗り心地、静粛性の向上も目を見張るものがあります。先代デイズ/三菱eKワゴンは、ライバルに比べてこの点に難点があり、開発陣も十分に認識していたそう。

 軽自動車では、発進・加速する際に音・振動がとくに伝わってくるとして、基本はエンジンコンパートメントまわりを重点的に対策。穴や隙間を地道に埋めていくという対策を行ったとしています。実際に乗っても先代で気になった発進、加速時の音・振動面もかなり抑えられているのが印象的。

 前席はシートの減衰性もあり、とくに乗り心地が良好で、路面によっては少しコツコツとした振動が伝わるものの、このクラスの軽自動車としては良好。開発陣は、とくにダイハツ・ムーヴ系などのダイハツ勢の乗り味に驚いたそうで、フルモデルチェンジにより十分に追いついています。首都高速道路などの速度域が高いシーンではアドバンテージも感じられます。

 ハンドリングも素直で、直進安定性もまずまず。状況によっては、ハイト系なので少しロールが大きめに感じられることもあります。それでもこのクラスでは、トップクラスの操縦安定性を実現しているといえそうです。

 広大な後席や荷室側からスライド&リクライニングが容易になったラゲッジの使い勝手など、全方位に渡って進化を遂げた日産デイズ/三菱eKワゴン。軽自動車でもファーストカーとして高速道路もよく使うのであれば、ターボモデルを推奨します。

 (文/写真 塚田勝弘)