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【朝ドラのころ】瀧本美織(1)てっぱんのヒロインには素の自分がてっぱん

【朝ドラのころ】

瀧本美織(1)てっぱんのヒロインには素の自分がてっぱん

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朝ドラのころ
ヒロイン発表会見で、お好み焼きのヘラを手に奮闘を誓う瀧本。初々しい演技が視聴者をくぎ付けにした=2010年撮影

ヒロイン発表会見で、お好み焼きのヘラを手に奮闘を誓う瀧本。初々しい演技が視聴者をくぎ付けにした=2010年撮影【拡大】

 NHK連続テレビ小説の歴代ヒロインに迫る大型連載「朝ドラのころ」の5月は、2010年「てっぱん」の瀧本美織(27)が登場。自分が養女と知ったヒロインが初めて会う祖母や育ての親たちと向き合う物語は、多くの視聴者の涙を誘った。演技ほぼ未経験ながら1424人が参加したオーディションで大抜てきされた瀧本。一風変わったオーディションや富司純子(73)、遠藤憲一(57)との思い出などを全4回にわたって語り尽くす。

 「てっぱん」は思い入れが強く、私にとって原点ともいえる作品です。

 決まった当時は18歳。まだ女優活動を始めたばかりで、映画を1本撮ったくらいでした。ドラマは初めて。現場で安田成美さんやエンケン(遠藤憲一)さんに会って「あっ! 本物だ!」って興奮して。自分の置かれた状況を、あんまり理解していなかったですね。朝ドラの撮影は大変だと言われますが、何も分かっていなかったからできたのかなとも思います。もちろん大変なことはたくさんありましたけど、楽しいが勝っていました。

 ヒロインは、オーディションで決まりました。はじめは書類審査。その後、2次審査があったのですが、すごく変わっていて。「審査員の方の周りを鬼ごっこして」と言われたり、普通の台本を渡されて「2人1組になってお笑い芸人風に演じてみて」と言われたり。「はい、どーも、どーもー」みたいな感じです。鬼ごっこは5、6人でじゃんけんして鬼を決めて。多分、素を見たかったんだと思います。私は普通に楽しんじゃいましたが、それが良かったのかもしれません。

 最終審査ではカメラテストがあって、泣きのお芝居とコメディーチックなお芝居を演じました。泣きのお芝居では、同じことをもう1度できるかと2回演じたのですが、私は自然と台本に感情移入することができて涙があふれてきました。演技ではなく、自分がその場にいるような感覚。それが多分、あかりというヒロインには求められていた気がするんですよね。

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  • ヒロインの瀧本(中央)と育ての親を演じた左から遠藤、安田。撮影中は本当の家族のようだったという
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