2019.4.18 12:16

滝沢氏の演出と主演するSnow Manの若い力が見事に融合した『滝沢歌舞伎ZERO』」/週末エンタメ

滝沢氏の演出と主演するSnow Manの若い力が見事に融合した『滝沢歌舞伎ZERO』」/週末エンタメ

特集:
週末エンタメ芸能記者コラム

 昨年大みそかにタレントを引退し、今年からプロデュース業に専念している滝沢秀明氏(37)が演出した舞台「滝沢歌舞伎ZERO」の東京公演が新橋演舞場で行われている。

 2006年に「滝沢演舞城」として始まり、滝沢氏が昨年まで13年間務めた主演の座をジャニーズJr.のユニット、Snow Manが受け継いだ。2月に京都・南座で開幕し、東京公演は5月19日の千秋楽に向けて連日満員の観客でにぎわっている。

 何といっても見どころは滝沢氏の演出。ステージ上から一気に降る300万枚の桜吹雪でファンを驚かせ、恒例の「メカ太鼓」は時速15キロで回転して腹筋をしながら太鼓をたたく男気あふれるパフォーマンスだ。東京公演では新たに、計9トンもの水を使った噴水が前方の客席をも水浸しにする演出でわかせている。

 ジャニーズ事務所は、3月からジャニーズJr.の公式エンタメサイト「ISLAND TV」を開設。同月に開催されたSnow Man、SixTONES、Travis Japanの横浜アリーナ公演を有料配信してきた。

 チケットが入手困難なことや、遠方から足を運べないファンのために始めた試み。「滝沢歌舞伎」も配信の対象になることが考えられたが、今月10日の取材で滝沢氏は「舞台は劇場の空気感が大切で、映像では伝わりづらい。ぜひ生で観劇してほしい」と説明した。

 300万枚の桜吹雪はステージ上にぶつかった後に雪崩のように広がり、山盛りとなった中でSnow Manの9人が踊り続ける。場面が転換すると、先程まであった桜吹雪が一瞬にしてなくなっていることにも驚かされる。

 「メカ太鼓」は太鼓をたたく際の振動が客席まで響き、9トンもの噴水は場内の空気がひんやり。こんなに水浸しで大丈夫?と思うぐらいド派手な演出で、1日2公演を行う日はどうやってステージを“復旧”するんだろうと想像力がかき立てられる。ずぶぬれになりながらの立ち回りでは、マイクを通さずに「やーっ!」と響く地声が何とも心地良いと感じた。

 言葉や数字、さらには映像では伝えきれない魅力が劇場には詰まっている。チケットは即日完売だが、滝沢氏は「来年は東京五輪に合わせて7月から8月に行い、再来年は海外公演もしたい」と意欲。通算公演回数は今年の千秋楽で792回に到達する見込みで、今後1000回、2000回と続いていく滝沢氏や演者の熱を感じた。ぜひ一度、いや二度、三度でも観劇してほしい。(渡邉尚伸)