2019.4.17 12:00

今年の国内ナンバーワン映画は「バースデー・ワンダーランド」に決まり!? 年がいもなくアニメにワクワクが止まらない/週末エンタメ

今年の国内ナンバーワン映画は「バースデー・ワンダーランド」に決まり!? 年がいもなくアニメにワクワクが止まらない/週末エンタメ

大錬金術師ヒポクラテスと弟子のピポ(中央)に頼まれて、アカネ(左)とチィ(右)は“幸せの色の国”を救えるか(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

大錬金術師ヒポクラテスと弟子のピポ(中央)に頼まれて、アカネ(左)とチィ(右)は“幸せの色の国”を救えるか(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会【拡大】

 先月、現時点での洋画ナンバーワンは「スパイダーマン:スパイダーバース」と書きました。日本映画なら26日公開の「バースデー・ワンダーランド」。ともにアニメやけど、ホンマにオモロい!!

 いつからか、春のアニメ映画はドラえもんから名探偵コナン、クレヨンしんちゃんっちゅう流れが定番。-なんやけど、正~直、オッサンには縁遠いですわな。

 ただ、前に宣伝部から「どうしても」と請われて、しんちゃんを見たことがあります。

 それが「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」(2002年)。しんのすけ一家が戦国時代にタイムスリップするお話は草なぎ剛が主演した実写映画「BALLAD 名もなき恋のうた」(09年)の原案にもなってます。

 これが泣けた。以後、同作を撮った原恵一監督の新作は欠かさず見てますけど、“クレしん”ほどの驚きは…。

 ところが、今回はやられました。柏葉幸子さんの児童文学「地下室からのふしぎな旅」を原作にした監督初のファンタジー。年がいもなくワクワクが止まらんかった。

 自分に自信のない小学生のアカネが誕生日の前日、好奇心旺盛で自由奔放な叔母のチィがやってる骨董品店を訪ねたところ、店にあった石版の手形に右手がピターッ。すると、現れた謎の大錬金術師ヒポクラテスと弟子のピポに「私たちの世界を救って」と頼まれる。

 しぶしぶ向かった地下室の先に広がっていたのは“幸せの色の国”。ところが、色を作る水が枯れて、どんどん色が失われてるという。

 この色鮮やかな“幸せの色の国”にアカネが足を踏み入れた瞬間、見る側もスーッと物語の世界に誘われます。

 巨大な金魚の泳ぐ蓮の池とか、まさにワンダーなランド(国)での冒険に、最初は後ろ向きなアカネだけやなく、観客も巻き込んで楽しませてくれるのが、何事にも物おじせんチィ。影のヒロインですわ。声をやってる杏の顔がまったく浮かばん。ハマってる証拠やね。

 もちろん、アカネ役の松岡茉優は、自分から行動できるようになる少女の成長に合わせて好演。

 “クレしん”の初代・野原ひろし&しんのすけ役の藤原啓治と矢島晶子が演じてる国を荒らすゴロツキ親分&手下の悪役コンビも、声優キャスティングともども、そのキャラにヒネリが効いてて楽しませてくれよる。

 さぁ、アカネは水と色を守れるのか。これも実写版ができるんちゃう?(笹井弘順)