2019.3.28 12:57

加藤清正宛て秀吉の朱印状発見、朝鮮出兵命令 愛知・刈谷

加藤清正宛て秀吉の朱印状発見、朝鮮出兵命令 愛知・刈谷

 豊臣秀吉が1592年の朝鮮出兵(文禄の役)の際、重臣の加藤清正に出兵を命じた朱印状が、愛知県刈谷市の寺で見つかり、同市歴史博物館が28日までに発表した。同博物館で4月2日から21日まで公開する。

 博物館によると、朱印状は縦21・5センチ、横125・5センチ。直径3・8センチの朱印が秀吉の他の書状と一致していることや、他と同じ高級和紙の大高檀紙を使っていることなどから実物と判断した。

 3月23日の日付で、「(第1陣の)小西行長らに朝鮮出兵を命じたので、おまえも出陣せよ。異国の者はそんなに強くないと思って、決して油断はしないように」と伝えているほか「先に行った者たちが道中で詰まっているので25日に(自分が)出陣する。城の守りを固め、皆で相談してつつがなく進めるように」との指示も記されている。

 加藤清正は熊本藩主となったが、家が断絶したため資料が散逸していた。朱印状は江戸時代に刈谷藩士が入手したとみられ、子孫が昨年、菩提寺にあった資料を博物館に寄贈していた。

 博物館の長沢慎二学芸員(35)は「秀吉の出陣予定など、朝鮮出兵時の各大名の動向が詳しく分かる貴重な史料だ」と話している。