2019.3.17 21:09

デサント社長、退任へ 伊藤忠TOB成立で責任

デサント社長、退任へ 伊藤忠TOB成立で責任

デサントの石本雅敏社長

デサントの石本雅敏社長【拡大】

 スポーツ用品大手デサントの石本雅敏社長が経営体制の刷新に伴い、退任する見通しとなったことが17日、分かった。伊藤忠商事による敵対的な株式公開買い付け(TOB)成立を受け、トップとしての責任の明確化が不可避となった。伊藤忠とデサントは17日夕、TOB成立後初の協議を大阪市内で開いた。

 伊藤忠は石本氏を含むデサント経営陣の刷新を要求してきた。デサント社内にも退任はやむを得ないとの認識が広がっている。協議が決着しても退任する方向で、決裂すれば伊藤忠が解任に動く見込み。ただ、デサントの経営刷新を強引に進めれば、ブランドイメージを損なう恐れもあり、伊藤忠も対応には慎重を期すとみられる。

 関係者によると、この日の協議には、石本氏と伊藤忠の繊維部門トップの小関秀一専務執行役員が出席した。TOBでデサント株の保有比率を40%に高めた伊藤忠は、自らが主導的な立場を担う経営体制を求めている。一方、デサントは社外取締役の権限拡大や経営の独立性を担保する協定書の締結を目指している。結論は18日以降に持ち越したという。