2019.3.13 05:02

桂きん枝、桂小文枝襲名披露公演 師匠が愛着持っていた名跡27年ぶり復活

桂きん枝、桂小文枝襲名披露公演 師匠が愛着持っていた名跡27年ぶり復活

師匠の得意ネタ「天神山」を披露する桂小文枝(大阪市中央区、撮影・甘利慈)

師匠の得意ネタ「天神山」を披露する桂小文枝(大阪市中央区、撮影・甘利慈)【拡大】

 落語家、桂きん枝(68)が12日、2005年に死去した師匠の5代目桂文枝さん(享年74)の前名である桂小文枝を27年ぶりに復活させ、大阪・なんばグランド花月で「四代 桂小文枝襲名披露公演」を行った。口上では兄弟子の桂文枝(75)らから、手荒くイジられたが、高座では師匠の十八番「天神山」を堂々披露した。

 師匠が愛着を持っていた名跡を27年ぶりに復活させた。68歳、名前と気持ちを一新させ、噺家生活の再スタートを切る。

 「まだ慣れないんですよね~。小骨がのどにつかえているようで」。小文枝は終演後、ホッとしたようすで囲み取材に応じた。

 師匠が約38年にわたって名乗った名跡を、命日であるこの日に襲名。中入り後の口上には文枝を筆頭に上方落語界の各一門から桂ざこば(71)、桂春團治(70)、月亭八方(71)、笑福亭仁智(66)が集結。東京からは三遊亭円楽(69)が駆けつけた。

 文枝は「『きん枝、きん枝』と呼んでいましたが、ほとんどの弟子が小文枝師匠の下で修行をしたので、一門のみなさまは『小文枝師匠』と呼ばなければいけないし、私も『小文枝師匠』と呼びたいと思います」と笑いを誘った。小文枝と文枝の共演は実に115年ぶりだという。

 小文枝となって初の高座は師匠の持ちネタだった「天神山」を選んだ。「春先ですしね」と今月に入ってから決め、なんばグランド花月の大型モニターを使い、異例の演出を施して新たな小文枝らしさを印象づけた。

 入門時からつけた「きん枝」には別れを告げるが、「他の一門でもほしいという人がいたらあげようかな」と今後の構想を明かした。

  • 口上では兄弟子の桂文枝(左)、桂ざこば(右)らから愛あるイジリを受けた(大阪市中央区、撮影・甘利慈)
  • 「大阪締め」をする(左から)桂文枝、桂きん枝改め四代桂小文枝、桂ざこば=大阪市中央区のなんばグランド花月(撮影・甘利慈)
  • 口上を述べる(左から)桂文枝、桂きん枝改め四代桂小文枝、桂ざこば、三遊亭円楽、月亭八方=大阪市中央区のなんばグランド花月(撮影・甘利慈)
  • 四代目桂小文枝さんの襲名披露公演。左は六代目桂文枝さん=12日夜、大阪市
  • 口上を述べる(左から)桂文枝、桂きん枝改め四代桂小文枝、桂ざこば=大阪市中央区のなんばグランド花月(撮影・甘利慈)
  • 左から桂坊枝、笑福亭仁智、桂春團治、桂文枝、桂小文枝、桂ざこば、三遊亭円楽、月亭八方