2019.3.9 05:02

弁護士が謝罪…ゴーン氏変装保釈「名声に泥を塗る結果」

弁護士が謝罪…ゴーン氏変装保釈「名声に泥を塗る結果」

8日午後、保釈後の住居とみられるマンションから外出したゴーン被告。9日が誕生日で、65歳になる

8日午後、保釈後の住居とみられるマンションから外出したゴーン被告。9日が誕生日で、65歳になる【拡大】

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)の保釈に立ち会った高野隆弁護士は8日、自身のブログで、作業着での変装を自分が計画したと明かし「ゴーン氏の名声に泥を塗る結果となった。申し訳なく思っている」と謝罪した。

 弁護団の弘中惇一郎弁護士は同日、ゴーン被告が記者会見の実施に前向きな姿勢を示していると明かした。体調が万全でなく、来週以降になるという。ゴーン被告は保釈中の住居とみられる東京都内のマンション周辺に姿を現したが、報道陣の問い掛けには応じなかった。黒のジャンパーにサングラス姿で外出することもあった。

 高野氏は変装の理由を「素顔をさらして住居に向かえば、マスコミに追い掛けられ、全世界に知れ渡る。生活を取り戻すどころか、健康すら損なわれる」と説明。計画は失敗だったとする一方「自由人として家族に再会できた」と喜んだ。

 ゴーン被告は今月6日、作業着に青い帽子、白いマスク姿で東京拘置所を出た。保釈には、住居出入り口への監視カメラ設置や携帯電話の使用制限などの条件が付いた。条件を提案したのも高野氏で、ブログでも「厳しい事項」と認めた。

 一方、東京地検の久木元伸次席検事は8日の定例記者会見で、保釈の条件について「証拠隠滅を防ぐ実効性はない」と述べた。既に起訴した事件に関しては「なすべきことを粛々とやっていきたい」と話し、今後の再逮捕や追起訴の予定は「捜査に関わるため差し控えたい」と答えなかった。

  • 外出先から戻ったカルロス・ゴーン被告=東京都内
  • 外出先から戻ったカルロス・ゴーン被告=東京都内