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ヤクルトファンの古今亭駒治の野球落語が“緩急自在”でおもしろい/週末エンタメ

ヤクルトファンの古今亭駒治の野球落語が“緩急自在”でおもしろい/週末エンタメ

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週末エンタメ芸能記者コラム
猛烈なヤクルトファンの古今亭駒治(左)と、「ヤクルトファン歴2年です」とかわいらしい口上に喝采の拍手を浴びたマジシャンの瞳ナナ

猛烈なヤクルトファンの古今亭駒治(左)と、「ヤクルトファン歴2年です」とかわいらしい口上に喝采の拍手を浴びたマジシャンの瞳ナナ【拡大】

 プロ野球のキャンプも中盤に入り、各球団で盛り上がりを見せている。そのキャンプ直前に、実に魅惑的な落語会が開催され、ときめくがままに会場を訪れた。

 時は1月21日。東京・江東区の深川江戸資料館、題して『みんなで祝おう古今亭駒治真打昇進~野球落語会特別編』。昨年9月21日に真打昇進した古今亭駒治(40)を祝う会だ。

 東京出身の駒治師匠は、筋金入りのヤクルトファン。しかも今回は、野球が好きな落語家さんが集結し、全員が渾身の野球落語を披露。元野球担当記者として、是が非でも“参戦”したかった落語会だった。

 会場内には、応援している球団のユニホームを着た落語ファンがぎっしり。駒治師匠の野球落語の際の客席の雰囲気の噂は聞いていたが、華やいだ空気が真打昇進の祝福ムードを後押しした。

 トリを飾った駒治師匠は、創作落語の『同窓会』を披露した。甲子園で準優勝した高校の25年ぶりの同窓会がテーマ。描写が丁寧で、甲子園大会の決勝で落球して負けた高校球児の揺れる心情にはじまり、それをとりまく人々の様相が快活に、滑稽に、そして“野球あるある”を交えながら細かく描かれていた。

 ときに実在のプロ野球選手や名門校の固有名詞がでてくる工夫もあり、創作と現実の世界を結ぶ時空のあやつりかたも抜群。“緩急自在”の落語に、会場は爆笑の嵐だった。

 駒治師匠は野球のみならず、鉄道にも詳しい。創作落語の“風雲児”として、二つ目時代からたびたび会場に通ったものだが、構成も、クールな外見とはうらはらに客席を引き込む熱っぽい語り口調も、私は大好きだ。

 今回、『ヤクルトスワローズ応援団』として、三遊亭天どんが『ざるや』、笑福亭べ瓶が『加古川のおっさん』、マジシャンの瞳ナナが、スワローズを意識したショーを披露。セ・リーグ応援団代表として、DeNAファンの三遊亭ときんが『ベイ宗論』、パ・リーグ応援団代表として、ロッテファンの三笑亭夢丸が『引退試合』を高座にかけた。みな抜群の“配球”で、笑いが途切れぬ落語会だった。『たらちね』を披露した前座の柳亭楽ぼうも、元高校球児との話だ。

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  • 古今亭駒治(右から2人目)の真打昇進の落語会で、それぞれ贔屓チームのユニホームをきて口上に臨んだ。左から笑福亭べ瓶、三遊亭ときん、三笑亭夢丸。右はマジシャンの瞳ナナ。
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