2018.12.6 12:00

劇中の化け物より岡田准一、妻夫木聡、黒木華の演技が怖い!?/週末エンタメ

劇中の化け物より岡田准一、妻夫木聡、黒木華の演技が怖い!?/週末エンタメ

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週末エンタメ芸能記者コラム
劇中でオカルトライターを演じる岡田(C)2018「来る」製作委員会

劇中でオカルトライターを演じる岡田(C)2018「来る」製作委員会【拡大】

 V6の岡田准一主演の「来る」(7日公開)は、日本ホラー大賞を受賞した澤村伊智「ぼぎわんが、来る」が原作。なんやねん…と思ってしまう“ぼぎわん”をスパッと落としたシンプルなタイトルが、ええやん!!

 「嫌われ松子の一生」「告白」「渇き。」の中島哲也監督最新作。それだけで興味津々です。しかもキャストが、過酷と評判の中島組初陣の岡田准一、妻夫木聡、黒木華に、「告白」の松たか子、「渇き。」の小松菜奈。絶対オモロいやろ。

 なにやらビビリまくりの妻夫木が、携帯越しの女性の指示で、部屋中に水の入った茶碗やコップを置き、鏡は割って、刃物類を隠し“あれ”が来る準備を整えたところから始まるお話は、基本、原作通りに進みます。

 時はさかのぼって、妻夫木が婚約者の黒木を伴い故郷へ法要に帰る結婚前へ。お斎(おとき)の席で親戚らから、幼子をお山へ連れ去る当地の民間伝承に由来した化け物「ぼぎわん」のことがチラリ語られる。

 やがて2人は結婚。しかし、黒木の出産直前、妻夫木に「知紗さんの件で」と受付に女性が訪ねてきていると告げた後輩が突如、左肩から大流血して物語は急転します。知紗とは、内緒にしている生まれてくる子の名前。なんで知ってるん? 女性は誰? 後輩はなぜ?

 ここで岡田准一の登場です。妻夫木が親友の民俗学者(青木崇高)に紹介されたオカルトライター役。新婚夫婦を脅かす“あれ”を退治すべく、岡田と旧知の傷だらけのキャバ嬢霊媒師(小松)、さらには彼女の姉で日本最強の霊媒師(松)が参入してくる。

 原作読了後、あくまで主役は“あれ”と直接対決する岡田、松やから、妻夫木と黒木の起用は贅沢やな、と…。ところがです。新郎メインの序盤は、体面しか気にしていないC調自己チュ~野郎を演じる妻夫木が素晴らッしい。

 続けて、新婦メインとなる中盤は、淑女の仮面を脱いで毒女の本性丸出しに煙草スパスパのダークサイド黒木が、これまた素晴らッしい。ともにある意味“あれ”より人間の方が怖いわぁと思わせてくれる好演です。

 ぼぎわん=“あれ”や松&小松のキャラが、原作未読やと分かりづらいかも。けど、巧みなカット割りと意表を突く描写を交えて一瞬たりとも気を抜かせず飽きさせん。「来る」で帰って“来た”中島演出をご堪能あれ。(笹井弘順)

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