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【平成の真実(4)】平成元年11月6日、松田優作さん急死

【平成の真実(4)】

平成元年11月6日、松田優作さん急死

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平成の真実
国村隼

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★入院直前まで通い…愛した大阪の「優作鍋」

 優作さんが大阪に滞在する際は必ず通い、舌鼓を打った料理がある。谷町6丁目にある和食店、冨紗家(ふさや)の「豚もやしセイロ蒸し鍋」。「ブラック・レイン」の撮影中も足しげく通い、入院する直前ものれんをくぐったが、満席だったため店主を見るなり笑顔で立ち去ったという。

 当時の店主の次男で、店を継いだ布江田(ふえだ)憲明さん(54)は「親父は『あのとき、優作さんを店に入れておけばよかった』と後悔していました。病気のことをあとから知ったので」と振り返る。

 「大学生の頃、僕はこの店の隣でバーを任されていて、優作さんがよく飲みにきた。楽しくて面倒見のいい人で、僕の就職(CMの制作会社)の世話までしてくれた」

 「豚もやしセイロ鍋」は、ファンの間で「優作鍋」と呼ばれ、その味を求めて今もファンが店を訪れる。優作さんの魂はここでも生きていた。

松田 優作(まつだ・ゆうさく)

 1949(昭和24)年9月21日生まれ、山口県出身。72年、文学座付属演劇研究所に入所。73年に日本テレビ系「太陽にほえろ!」のジーパン刑事役で本格デビューし、79年公開の映画「蘇える金狼」などに主演。同年スタートの日テレ系「探偵物語」では主人公を軽妙に演じて話題に。83年に松田美由紀(57)と再婚し、俳優として活躍中の長男・松田龍平(35)、次男・松田翔太(33)、歌手の長女・ゆう姫(ゆうき)をもうけた。1メートル85。

ブラック・レイン

 1989年公開の米映画。大阪の街を舞台に、日米の刑事たちが協力してヤクザと戦うサスペンスアクション。刑事役は主演のマイケルと故高倉健さん。優作さんは護送中に逃走し、刺客となって2人の前に現れる悪役で、鬼気迫る演技で作品に重厚感を与えた。共演はアンディ・ガルシア、内田裕也ら。ブルーレイ&DVD「『ブラック・レイン』デジタル・リマスター版 ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション」(NBCユニバーサル・エンターテイメント、各2570円、1540円)が発売中。

國村 隼(くにむら・じゅん)

 1955(昭和30)年11月16日生まれ、63歳。大阪府出身。81年に「ガキ帝国」で映画デビュー。97年の「萌の朱雀」で映画初主演し、米映画「キル・ビル Vol.1」(2006年)など海外作品にも出演。NHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」(06年)など数多くの作品で存在感を発揮した。フジテレビ系「SUITS/スーツ」(月曜後9・0)に出演中。1メートル70。

  • 役者としてストイックに生きた優作さん。スター俳優が残した作品は、これからも色あせることはない(1979年撮影)
  • 優作さんから贈られたお土産を眺めながら、思い出を語る大木氏=東京・下北沢
  • 松田優作が好物だった大阪・谷町の「冨紗家」の豚もやしセイロ鍋
  • 松田優作さんのドラマ出演作
  • 松田優作さんの映画出演作
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