2018.10.18 12:00

今を生きることを教えてくれる「おもろい女」/週末エンタメ

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特集:
週末エンタメ芸能記者コラム
「おもろい女」で1年11カ月ぶりに舞台復帰を果たした藤山直美=東京・有楽町

「おもろい女」で1年11カ月ぶりに舞台復帰を果たした藤山直美=東京・有楽町【拡大】

 女優、藤山直美(59)が「おもろい女」(東京・日比谷のシアタークリエ、29日まで)で1年11カ月ぶりに舞台に戻ってきた。

 昨年2月に乳がんを公表。同3、4月に名古屋と大阪で予定していた同演目を中止し、同10月にはシアタークリエで女優、高畑淳子(64)と上演予定だった「ええから加減」を降板した。

 1990年に60歳で他界した国民的喜劇俳優、藤山寛美さんの娘でもある直美は「27年間、ターボエンジンで働いてきたので、それくらいはなるやろうと。こんだけ舞台に立たせてもらって、体が悲鳴を上げて(がんに)なっても当たり前やなってスッと思うことができた」と病と向き合った。

 「病気の時、調子の悪い時はお客さんの目に触れない方がいい」という父の教えを胸に、91歳の母に支えられ「母より先に父親のところに行くというのはいけない」と治療に専念。

 その甲斐あって「私の中では復帰は早かったと思う」と振り返り、「病気と相談ですから復帰できることもあれば、できないこともある。今回はうまいこと接点が合った」と謙虚に喜ぶ姿が印象的だった。

 昭和初期に活躍した天才漫才師、ミス・ワカナを描く同作は1965年に故森光子さんと寛美さんのコンビで、NHKドラマとして誕生。当時6歳の藤山も出演していた思い出の作品だ。

 ミス・ワカナと相方、玉松一郎の出会いから、結婚、別離、太平洋戦争を通し、漫才で頂点を極めるまでの物語。乳がんを患い、生きることに直面した藤山の演技は、より深みと説得力が増し、観客を前のめりにさせた。

 今を生きることの大切さを教えてくれる作品だ。(栗原智恵子)

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