2018.9.9 09:44

西城秀樹さんをしのびつつ…神野美伽はデビュー35周年に円熟味増す/芸能記者ショナイ業務話

西城秀樹さんをしのびつつ…神野美伽はデビュー35周年に円熟味増す/芸能記者ショナイ業務話

名古屋ブルーノートで多彩なジャンルの歌を披露した神野美伽。声量豊かな情感あふれる歌声でファンを魅了した

名古屋ブルーノートで多彩なジャンルの歌を披露した神野美伽。声量豊かな情感あふれる歌声でファンを魅了した【拡大】

 黒のタンクトップにジーンズ姿。いつものシャキッとした着物ではない。軽やかなオーラを振りまきつつ、圧巻の歌唱力で歌い踊るステージに新たな感動を覚えた。演歌歌手、神野美伽(53)である。

 先月31日、ジャズクラブ「名古屋ブルーノート」で4回目となる特別ライブを開いた際、筆者も聴く機会に恵まれた。客席を埋めた中高年の中には、今も楽曲制作でタッグを組む前夫の作詞家、荒木とよひさ氏(74)の姿も。荒木氏も演歌だけでなくジャズやロックなど多彩なジャンルの楽曲を神野が歌うたび、満足そうな笑みを浮かべていた。

 ここ数年、米ニューヨークのジャズクラブで歌うほか、米国や国内のロックフェスティバルにも参加。持ち歌のヒット曲「男船」だけでなく、美空ひばりをはじめ数々の演歌や歌謡曲の魅力を「日本の若い世代だけでなく、一人でも多く世界に広めたい」という心情は変わらない。

 この日は元所属事務所の先輩で、今年5月に63歳で死去した歌手、西城秀樹さんの大ヒット曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」も披露。神野の振り付けに合わせ、客席も総立ちで一緒に歌った。神野が西城さんの歌を歌うのは珍しい。

 歌う前には西城さんの思い出話も披露。「私が11歳でスカウトされたときから、身近にいたスーパースターでした。ライブなどで歌いきると、楽屋のソファに倒れ込むように体を投げ出していた。全力で歌いきる姿に感動しました…」。そんな西城さんからはいつも体調を気遣うなど、やさしい言葉をかけられた。それは今でも感謝しているという。

 西城さんは自らのライブでよく、ラブソングとして英歌手、ロッド・スチュワート(73)のヒット曲「セイリング」を歌っていたという。神野は「この歌、実は死に向かっている男の歌なんですよね」と語り、「セイリング」もゆっくり歌って聴かせた。

 「秀樹さんが亡くなったとき、人は死ぬんだな、みんな死ぬんだなとしみじみ思いました。でも、だからこそ、一日一日をしっかり精進して生きていきたいと思います」。自分に言い聞かせるようにしみじみ語る姿に、52歳で死去したひばりさんを1歳超えた彼女の覚悟を改めて見る思いがした。

 神野は10月29日、東京・新宿文化センターで、デビュー35周年ツアーのファイナルを行う。そこでまた、どんな進化した顔を見せてくれるのか、今から楽しみだ。(M)

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