2018.8.12 11:00

【大河のころ 佐久間良子(2)】あまりにも強烈だった滝沢修さんとのシーン

【大河のころ 佐久間良子(2)】

あまりにも強烈だった滝沢修さんとのシーン

特集:
大河のころ
2006年の大河ドラマ「功名が辻」の制作発表で山内一豊・千代夫婦を演じた仲間(中央)、上川(左)と並ぶ佐久間。一豊の母を好演し

2006年の大河ドラマ「功名が辻」の制作発表で山内一豊・千代夫婦を演じた仲間(中央)、上川(左)と並ぶ佐久間。一豊の母を好演し【拡大】

 私が初めて出演した大河が1972年の「新・平家物語」でした。京都の大原に出家し、隠棲した建礼門院徳子役で、当時は新人だったのでとにかく緊張しました。

 平清盛役で主演した仲代達矢さん(85)もそうですが、とくに記憶に残っているのが滝沢修さん(享年93)が演じられた後白河法皇と、徳子が対面するシーンです。滝沢さんは大スターで、私は映画の世界からドラマにやってきた新人。

 NHKのスタジオに、大原の建礼門院徳子を後白河法皇が秘かに訪問したとされる故事にちなんだ大原御幸(おおはらごこう)のセットが組まれました。私が尼さんの姿で階段を下りてきて、そこで滝沢さん演じる後白河法皇と向き合う。

 滝沢さんは大きな方で、今でもそのシーンはよく覚えています。もちろん共演は初めてで、滝沢さんはこわかった。あまりに強烈な思い出です。私は大河ドラマに重厚さを感じていましたので、そんなドラマに自分が出演している、と思うだけで緊張感が走りました。

 そのような緊張が続く日々でしたから体調管理は心がけました。大切なのは睡眠です。せりふを覚えるために6時間は眠らないといけない。大河のせりふは長くて、寝ていても頭の中に浮かぶほど。しかも時代劇ですからいろんな武将の名前がたくさん出てきて、覚えなければならなかったのが大変でした。とにかく覚えるしかなかったです。

 私が出演した4本目の大河は2006年の「功名が辻」。仲間由紀恵さん(38)と上川隆也さん(53)が戦国の世を生きる夫婦を演じた作品です。私の役どころは上川さんが演じた山内一豊の母、法秀尼。

 一豊が思うようにいかずに落胆して武士をやめて出家しようとするシーンでした。私が母親として息子を厳しくいさめるのですが、その撮影がとても長かったんですね。でもその撮影もこれまでの大河での経験があったからでしょうか、法秀尼になりきって演じました。演出の方に「うまくできましたね」と言われたときは本当にうれしかったです。(19日付に続く)

1972年の世相

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