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【関西レジェンド伝】正司歌江(1)旅の一座に生まれ3歳で舞台

【関西レジェンド伝】

正司歌江(1)旅の一座に生まれ3歳で舞台

特集:
関西レジェンド伝
芸歴85年の正司歌江。7歳で都上英二さん(左)と漫才コンビを組んだ

芸歴85年の正司歌江。7歳で都上英二さん(左)と漫才コンビを組んだ【拡大】

 関西にゆかりの芸能人が自らの歴史をひもとく「関西レジェンド伝」。今回は、大阪を拠点に全国的な人気を博した姉妹漫才トリオ「かしまし娘」の長女、正司歌江(88)が登場。旅の一座に生まれ、わずか3歳で舞台に立ってから実に85年。波乱の人生を振り返ります。

 13日に89歳になりますが、今年になって、かしまし娘として12年ぶりにステージに立ったり、「上方演芸の殿堂入り」もいただきました。ありがたいことです。

 私が生まれたのは1929(昭和4)年。両親の一座が北海道を巡業しているときです。父の正司光長は鳥取で石材店をやっていたんですが、どういうわけか興行師になりました。歌手だった母の出雲高子は北海道の人でしたが、安来節や追分節なども得意でした。

 60歳のとき、稚内に近い遠別町で講演したら、私を取り上げた産婆さんの妹さんがいらして、あなたはここで生まれたのよと教えてくれました。母はお礼にと羽織を産婆さんに渡し、赤ん坊を抱いて一座を追いかけていったとか。

 座員は多いときで70人ほどいたそうです。母が看板歌手。父は三味線や尺八を演奏していました。移動は馬車や大八車。冬は寒くて、軒先で冷たいおにぎりを食べていたのを覚えています。ニシン漁の時期には、港町に漁師が3000人くらい集まる。そういう所で興行を打つわけです。

 3歳で舞台に立ち、津軽じょんがら節を歌いました。一座の中で生活しているから、自然と覚えていたんですね。おひねりをもらうのがうれしくてね。お金を親に渡すと「親孝行な子だね」とほめてもらえました。

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