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【大河のころ 中井貴一(2)】文太さんら諸先輩に愛され「主役」になれた

【大河のころ 中井貴一(2)】

文太さんら諸先輩に愛され「主役」になれた

特集:
大河のころ
「武田信玄」の制作発表に出席する中井(後列右から2人目)と前列左から池上季実子、紺野美沙子、若尾文子、大地真央、後列左から南野陽子、柴田恭兵、平幹二朗=1987年6月撮影

「武田信玄」の制作発表に出席する中井(後列右から2人目)と前列左から池上季実子、紺野美沙子、若尾文子、大地真央、後列左から南野陽子、柴田恭兵、平幹二朗=1987年6月撮影【拡大】

 一つの作品に1年3カ月間携わることになって、僕は役者として自分に何かを課そうと思い始めました。それは、経験したことがない舞台での芝居を意識することでした。

 テレビはアップ(寄り)の演技だけれど、舞台は全身が観客から見られている。武田信玄も武田家の当主として、常に誰かに見られている立場だし、頭の先から足の先まで意識を巡らせるよう心がけました。

 もう一つは、顔で芝居をしないこと。何か起こるたびに一喜一憂している人が、名将になるはずがない。家臣の前では感情が表情に出ないように演じました。

 家臣役だった本郷功次郎さん、宍戸錠さん、児玉清さん、西田敏行さん、父(武田信虎)の平幹二朗さん…。ロケ先で同じペンションに泊まって一緒にご飯を食べた諸先輩が僕を支えてくださった。

 菅原文太さんが演じた家臣、板垣信方は11話で亡くなるんですが、当時、出演者が死を迎えるごとに、打ち上げがありました。そこで文太さんが、「これから俺は、お前を撮影では支えられないけれど、『武田信玄』の1番のファンになる。これはな、貴一、お前の番組だ。わがままを言っていいんだ。それがお前の番組ということだ」と言ってくださった。とても応援されている気がしましたね。

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