2018.6.19 10:00

善人か悪人か、佐野史郎の“怪演”光るドラマ「限界団地」

善人か悪人か、佐野史郎の“怪演”光るドラマ「限界団地」

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女子社員コラム 言わせて系

 【女子社員コラム 言わせて系】俳優、佐野史郎(63)が、寂れた団地の再生に執着する老人を演じるフジテレビ系「限界団地」(土曜後11・40)が話題だ。

 62歳の寺内(佐野)は火事で両親を亡くした孫娘を引き取り、少年時代に暮らした団地に引っ越してきた。高度経済成長期のあこがれの住まいだった団地は老朽化し、近所付き合いが希薄に。古き良き団地の再生を目指す寺内は近所付き合いを大切にし、回覧板を作り、高齢者の孤独死を防ぐために持病を記したカードを作るなどする。

 一見すると人のいい男だが、理想にそぐわない人間には容赦ない。第2話では、住人の主婦と配達員の不倫を確信すると、団地の自治会長とグルになって回覧板に盗聴器を仕込み、団地中にリアルタイムで情事の音声を爆音で流した。

 それまで年下のママ友に雑用を押しつけ、人の陰口をたたき、女王様気取りだった主婦は化けの皮がはがされ、居場所をなくした。勧善懲悪とは言い難く、荒療治ばかりだが、団地のモラルを守るために戦う寺内に感謝した住人は次第に彼のフォロワーに。一方、寺内の存在を訝しむ住人もいる。 

 佐野は1992年にTBS系「ずっとあなたが好きだった」で演じたマザコン男・冬彦役で社会現象を巻き起こした。制作の東海テレビは、ドロドロの愛憎劇を真骨頂とする昼ドラで培った演出力に定評がある。寺内は悪人なのか、善人なのか-。正体不明さが病みつきになり、両者の持ち味を結集させた傑作だ。

 番組の公式インスタグラムには、主演の佐野がコメント欄に登場。反響を寄せたファンに感謝の言葉をつづった。出演者自らが番組SNSに書き込むのは異例。怪演とサービス精神がドラマファンを増やしている。(R)

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