2018.5.9 10:00

人柄しのばれる1日限り“とん平博物館”

人柄しのばれる1日限り“とん平博物館”

特集:
女子社員コラム 言わせて系

 【女子社員コラム 言わせて系】2月24日に心不全のため80歳で死去した俳優、左とん平(本名・肥田木通弘=ひだき・みちひろ)さんのお別れの会が先月、東京・青山葬儀所で営まれ、とん平さんがCMキャラクターを務めた「さがみ典礼」が一手に式典を引き受けたと聞きました。

 目を引いたのは祭壇両脇のみならず、青山葬儀所内に並んだ約430株の供花でした。また祭壇中央の遺影の代わりに置かれた190インチの大型ビジョンも強烈で、冒頭15分間、とん平さんの軌跡を代表作などの映像で振り返った後は、親族の葬儀でも使用した遺影が映し出されました。

 発起人代表の俳優、里見浩太朗さん(81)ら約900人が参列。とん平さん、故小野ヤスシさんと“3兄弟”と呼ばれたザ・ドリフターズの加藤茶さん(75)らが弔辞を読んだときは、遺影に語りかけられるよう、画面が二分割される粋な計らいでした。

 待機場所として準備された第2会場にも大型ビジョンはもちろん、テレビや舞台で活躍した晩年までの写真のパネルや衣装、台本、愛用のサングラス、手鏡などが展示され、1日限りの“とん平博物館”が出現。献花を前にした弔問客が故人をしのんでいました。

 とん平さんは2008年に放送されたTBS系「大御所ジャパン」に出演した際、家族に感謝の言葉を伝えるとともに、「送るときは(米ジャズ歌手、フランク・シナトラの)ニューヨーク・ニューヨークをかけて」「霊柩(れいきゅう)車はキャデラック」「参列者はエキストラを手配して水増しして」と“遺言”を残していました。関係者がそのリクエストに応じた形です。

 平日にもかかわらず弔問客が列をなしたお別れの会は、とん平さんの人柄を映し出すような温かいものでした。(栗原智恵子)

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