2018.4.11 10:00

外泊で分かった、「ペット飼い主修業」道半ば

外泊で分かった、「ペット飼い主修業」道半ば

特集:
女子社員コラム 言わせて系

 【女子社員コラム 言わせて系】ペットとは無縁だった私が、トイプードルの飼い主となり2年半が過ぎた。犬恐怖症気味だった人生は、マルヒア(ハワイ語で平和の意味)の出現で大きく変わった。予防接種やドッグランのマナーにも慣れ、ようやく一人前のオーナーになれたかと思った矢先、奥深いペットの世界を目の当たりした。

 3月初旬に犬も同伴できる千葉・房総のホテルに、家族で初めて宿泊したときのことだった。全6室の小さな宿だが2カ月前から予約していた。南仏風の料理が宿のウリで、午後6時からの夕飯に少し遅れて食堂に行くと目が点になった。各テーブルに犬の席も用意され、ペットがきちんと座っているではないか!

 シュールな光景に、こみ上げる笑いをかみ殺しながら席に着くと、恭しくフランス料理風の犬の食事が用意された。初めての場所や近くにいる仲間に興奮したわが飼い犬は、クンクン鳴いて落ち着かない。片手で必死になだめ、もう一方の手で自分の食事をする、全く落ち着かないディナーとなった。

 娘が離乳食中の慌ただしい外食が思い出されたが、隣の席では熟年の夫婦がダックスフントを2匹連れて、優雅にワインボトルを開けている。1匹は食事中も婦人の膝に抱かれ、鳴き声ひとつあげない。食後には誕生日を迎えたらしい犬に特製ケーキがサービスされ、宿泊客全員で「ハッピーバースデー」を合唱。なんとも不思議な光景の一部に、私もなってしまった。

 ホテルに向かう道中には、マザー牧場にも立ち寄った。犬の入場料(1頭600円)が設定され飼い犬の同伴OKをPRしている施設だ。広大な場内は散歩コースにぴったりだが、柵を隔てて犬が羊やヤギを眺める光景は、何か心がモヤモヤした。

 発刊55周年を迎えた東京サンスポでは、日曜芸能面の特別企画(月1ペース)で有名人とペットを紹介する「ペットと私 にゃんてワンダフル」がスタートした。現在はペットブームらしいが、オーナーとペットの関係は十人十色。人間と犬のほどよい距離感はどんなものか…。まだまだ「オーナー修業」は続きそうだ。(河野聖)

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