2018.4.8 08:40

“朝ドラ俳優”の平田理、故郷の沖縄・久米島で悲願の初公演/芸能ショナイ業務話

“朝ドラ俳優”の平田理、故郷の沖縄・久米島で悲願の初公演/芸能ショナイ業務話

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故郷の沖縄・久米島で初公演に挑む“朝ドラ俳優”の平田理が、沖縄のラジオ局で芝居のPR。右は即興パフォーマンス集団「ロクディム」共同主宰のワタリ(撮影は3月9日)

故郷の沖縄・久米島で初公演に挑む“朝ドラ俳優”の平田理が、沖縄のラジオ局で芝居のPR。右は即興パフォーマンス集団「ロクディム」共同主宰のワタリ(撮影は3月9日)【拡大】

 春風にのって、うれしい一報が舞い込んだ。「今度、久米島での舞台に出演することになりました!」。声の主は沖縄・久米島出身の“朝ドラ俳優”平田理(おさむ)(33)さん。即興パフォーマンス集団「ロクディム」による14日の沖縄・宜野湾公演、15日の久米島公演にゲスト出演する。

 俳優になってジャスト10年。節目の年に、悲願のふるさと凱旋(がいせん)だ。「精いっぱい演じます。やっと恩返しのスタート台に立つことができたと思っています」。

 取材で出会い、18年になる。2001年夏、平田さんは久米島高校野球部の2年生。1番・ライトとして甲子園出場をかけ、白球を追っていた。

 1学年上にプロ注目の宮平達也投手(のちに沖縄電力入り)を擁して沖縄大会で8強入りし、3年時はキャプテン。当時、野球担当記者だった私は、躍進する島の球児たちの姿を追った。

 高校付近に広がっていたゴーヤ畑を思い出すと、青々とした香りとともに「将来は俳優になりたいです。自分の活躍で、島がもっと活気づくとうれしいです」と話していた“1番・ライト・平田くん”の言葉がよみがえる。滋賀・びわこ成蹊スポーツ大学を卒業後、俳優に。現在は関西を拠点に活動中だ。

 中でもNHK連続テレビ小説は常連で、『純と愛』をはじめ『ごちそうさん』、『マッサン』、そして『あさが来た』では炭坑で働く紀作役で、約1カ月の熱演を見せた。『ひよっこ』にも出演し、私も次回の出演を待ちわびる一人だ。

 今回の公演に先立ち、3月5日から6日間、沖縄本島と久米島でPR活動を行った平田さん。母校の仲里中学(久米島中と合併、現校名は球美中)に足を運んだ際、新垣康史校長のあたたかな思いを知り、涙がこぼれたと打ち明ける。

 『今の子供は、すぐに“できない”と諦めてしまう。でも理くんは自分の可能性を信じて俳優になった。“できない”ではなく“できるんだ”と、身をもって証明してくれた姿を、これからも島の子供たちに見せ続けてほしい。先生はそう願っていますよ』-。

 ぬくもりのある言葉に背中を押された平田さんは「励まされているのは自分のほうだと実感しました。感謝しかありません。もっともっと頑張ります」と話しながら、また目をうるませた。

 時に客席からのリクエストを交えながら、アドリブですすめていくのが即興劇の醍醐(だいご)味で、14日は宜野湾・ヒューマンステージで午後7時30分開演。15日は久米島・イーフ情報プラザで午後3時、7時開演。大人2000円、学生1500円、小人(3歳~小学生)1000円で全席自由。予約は電話090(9382)2011、「ロクディム」共同主宰のワタリまで。

 久米島滞在中、平田さんは地元の仲間と沖縄民謡「安里屋ユンタ」の替え歌を熱唱したと振り返る。「サァ、久米島よいとこ、1度はメンソーレ♪」。歌詞の通りに「たくさんのお客さまに来ていただきたいです。もちろん、宜野湾でもお待ちしています」。恩返しのステージの幕が、いよいよ上がる。(山下千穂)

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