2018.4.6 12:40

叶精二さん、高畑勲監督は「アニメーションを革新した巨人」

叶精二さん、高畑勲監督は「アニメーションを革新した巨人」

 「火垂るの墓」や「アルプスの少女ハイジ」など数々の名作を手掛けたアニメーション映画監督の高畑勲(たかはた・いさお)さんが5日午前1時19分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。82歳。三重県出身。葬儀・告別式は近親者で行う。お別れの会を5月15日に開く予定。

 東大仏文科卒業後、東映動画に入社。1968年に「太陽の王子 ホルスの大冒険」で劇場用長編アニメを初監督した。70年代に「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などのテレビシリーズをみずみずしい感性で演出し、日本アニメの礎を築いた。

 84年に宮崎駿監督の映画「風の谷のナウシカ」をプロデュース。翌年、宮崎監督とスタジオジブリを設立し、二人三脚でヒット作を生んだ。

 野坂昭如さんの小説を自身の監督・脚本で映画化した「火垂るの墓」をはじめ、「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」など、監督作品は国内外で高く評価され、宮崎監督とともに日本のアニメを世界に誇る文化にまで押し上げた。

映像研究家叶精二さん「高畑監督は世界のアニメーションを革新した。類型化された抽象的ファンタジーで、喜怒哀楽が極端だったアニメに、悲しいのに笑っているなど中間的な演技表現を持ち込み、人間が生々しく生活しているような臨場感も描いた。背景美術とキャラクターが一体化し、一つの絵画のように動くことも含め、類例がないことをし続けた巨人。特に欧州には影響を受けた作家が多くいる。高畑監督の仕事は何十年も先を行っていたため、本当に評価されるのはこれからだと思う」

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