2018.3.15 05:01

オウム死刑囚7人を移送 裁判終結…執行準備の一環か

オウム死刑囚7人を移送 裁判終結…執行準備の一環か

 オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した死刑囚13人のうち7人について、法務省は14日、東京拘置所から他の拘置所・支所への移送を行った。事件を巡る裁判が今年1月に全て終結したことから、法務省は死刑執行の時期を慎重に検討しており、移送は準備の一環とみられる。

 死刑を執行する施設は東京拘置所など全国に7カ所。その中で移送先となった名古屋拘置所と大阪拘置所(各2人)、仙台拘置支所と広島拘置所(各1人)には14日中に到着。福岡拘置所には15日に到着する。松本智津夫死刑囚(63)=教祖名・麻原彰晃=は東京拘置所に残す。

 このうち大阪拘置所に移送された井上嘉浩死刑囚(48)は14日、東京高裁に再審請求を申し立てた。弁護人によると、「死刑を免れたいわけではなく、事実は違うことを明らかにしたい」と話しているという。

 元東京地検特捜部副部長で元衆院議員の若狭勝弁護士は「分散させたのは、1カ所で死刑執行となると手続きや人員確保など大変だから。執行が視野に入ったといえる。年単位で先ではないだろう。執行は短期間に集中して行われるのではないか」と指摘する。

 井上死刑囚の再審請求については「刑事訴訟法上では、請求したことによって執行は停止されないが、事実上、執行を遅らせることになる。東京高裁の判断まで数カ月かかるかもしれない」と話した。

オウム真理教

 1984年、松本智津夫死刑囚が東京でヨガサークル「オウム神仙の会」を設立、その後にオウム真理教に改称した。坂本堤弁護士一家殺害事件(89年)、松本サリン事件(94年)、地下鉄サリン事件(95年)など一連の事件で、国は6500人以上の被害者を確認した。

  1. サンスポ
  2. 芸能社会
  3. 社会
  4. オウム死刑囚7人を移送 裁判終結…執行準備の一環か