2018.3.1 12:00

四世雀右衛門さんの七回忌追善が歌舞伎座三月大歌舞伎で上演/週末エンタメ

四世雀右衛門さんの七回忌追善が歌舞伎座三月大歌舞伎で上演/週末エンタメ

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週末エンタメ芸能記者コラム
歌舞伎座「三月大歌舞伎」で四世中村雀右衛門七回忌追善狂言「男女道成寺」の取材会を行った中村雀右衛門=東京・銀座

歌舞伎座「三月大歌舞伎」で四世中村雀右衛門七回忌追善狂言「男女道成寺」の取材会を行った中村雀右衛門=東京・銀座【拡大】

 3月3日に東京・銀座の歌舞伎座で開幕する「三月大歌舞伎」(27日まで)の昼の部「男女道成寺」は四世中村雀右衛門さんの七回忌追善狂言です。

 人間国宝だった四世は1920(大正9)年生まれ。第二次世界大戦で出征した経験の持ち主です。最後の公演は2010(平成22)年1月19日の歌舞伎座。同2月23日に肺炎のため91歳で永眠しました。

 今年で7回忌を迎えることから大名跡、雀右衛門を継いだ次男の当代(五代目)と、長男で八代目大谷友右衛門らが「男女道成寺」でしのびます。

 同公演の取材会を命日前日に、先代がこよなく愛したうなぎ料理店「竹葉亭」で行った5代目は、「少しでも上(天国)から成長したかな、と思われるように務めたい」と静かに心の内を言葉にしました。

 生前、同演目の間の取り方などを伝授されたと明かしながら、「父の面影が見られれば」と続けました。

 そして、古希を超えても同演目を踊った心身ともにタフな先代を「8年間、戦争に行って、60キロくらいの土嚢(どのう)を運んでいた、と。自宅に戻りまして5キロとか、10キロのバーベルを持ってスクワットをしていたのを思い出しました」と紹介。

 「女形としての舞踊の集大成」ともいえる同演目は「体を使って、使って、使って、使い切らないと踊り切れない」と先代から教えられたといいます。

 そんな“舞踊の大作”に臨む自身も2016年3月に五代目を襲名。この2年を「少しは何とか見られるようになったというか…。いろんなお役をさせていただくことで、知らないうちに動きやせりふがついてきて、自然と所作、言い回しが出てくるのだと思います」と振り返っていました。

 先代に届けとばかりに踊る姿は必見です。(栗原智恵子)

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