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【ネオ・クラシックカー・グッドデザイン太鼓判】トヨタ イプサム(初代) 生活車の中に詰め込まれた良品デザイン

【ネオ・クラシックカー・グッドデザイン太鼓判】

トヨタ イプサム(初代) 生活車の中に詰め込まれた良品デザイン

【ネオ・クラシックカー・グッドデザイン太鼓判】トヨタ イプサム(初代) 生活車の中に詰め込まれた良品デザイン

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 80~90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第28回は、巧みなパッケージングと高質でシンプルなデザインが隠された「ふつうのファミリーカー」に太鼓判です。

 セダン、ワゴン、ワンボックスの1台3役を5ナンバーサイズで実現する。1995年の東京モーターショーで注目された、「理想的過ぎる」コンセプトカーの量産型として、翌年に登場したのが初代のイプサムです。

 バブル崩壊によって、虚飾を嫌い合理性をを重視するファミリー層を意識し、基本のスタイルはよりコンパクトに見えるワンモーションフォルムを採用。1620ミリの全高は、セダンとワゴンの中間を巧みに表現します。

 丸型4灯のスポーティなランプ、カタマリ感を狙ったボディ同色グリルによるフロントフェイスは落ち着きのあるもの。リアの横長ランプとともに、このクルマに端正なイメージを与えます。

 ショルダーに繊細なキャラクターラインが引かれたボディサイドは、極めてシンプルかつプレーン。一方、リアフェンダーの短いラインは、ブリスター的な表現と同時に、ボディを薄く見せる役割を兼ねます。

 視界の確保から発想された特徴的なDピラーは、むしろ前から流れて来た広いサイドウインドウを、そのままの勢いでリアに回り込ませる効果が秀逸。これにより、リアは圧倒的にルーミーな表情を獲得しました。

 シンプルでまとまりのいいボディには、淡いグリーンやパープル基調のブルーなどの爽やかな色がマッチ。さらに、シルバーのサイドプロテクターとのハイコントラストな表現が、独自の質感を打ち出します。

 インテリアは、断面に厚みを感じる一体成形のインパネと、上端までファブリックで覆った内張りが明るい空間を演出。光モノを多用せず、作りで勝負した90年代インテリアを代表します。

 デザインチームは、1台3役の5ナンバーという優等生的なコンセプトに苦心し、異例に長い開発期間を要したといいます。単に背の高いワゴンでもワンボックスでもない、あたらしいスタイルの模索は意外に困難だったのかもしれません。

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