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【二十歳のころ ビートたけし(2)】明大退学で勘当も学費と家賃を払ってくれたおふくろ…その期待を裏切って芸人に

【二十歳のころ ビートたけし(2)】

明大退学で勘当も学費と家賃を払ってくれたおふくろ…その期待を裏切って芸人に

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二十歳のころ
あどけなさが残る20代のたけし(NHK「ファミリーヒストリー」より)

あどけなさが残る20代のたけし(NHK「ファミリーヒストリー」より)【拡大】

 明大に入学したんだけど、学校が遠くてイヤになって20日くらいしか通わなかった。大学2年で辞めると決めたとき、生まれて初めて反抗して、おふくろ(北野さきさん)の呪縛が解かれたみたいだった。

 おふくろの願いどおり、工学部に行って、サラリーマンになることを拒否したっていうのは、俺にとっては手錠を外したようなもん。母ちゃんは泣いて怒って、「二度と帰ってくるな」と勘当されたけど、まぁ気持ちいいことだったよ。

 あのとき、新宿の空が変わって見えたね。何色って、そりゃ青だよ。赤く見えたらおかしいだろ! 学校を辞めたのは、(自分にとって)けっこうな“自殺”だったし、“母殺し”だと思うよ。おふくろは内職して、昼は(日雇いの土木労働を意味する)ヨイトマケやって、夜はブリキのおもちゃ作って、大学行かせたんだから…。食い物まで制限して頑張った母ちゃんを裏切るのは心が痛んだ。ただ、教職課程を取っているから、今から教育実習やれば高校の物理は教えられるんだよ。

 俺は知らなかったけど、実はおふくろは6年間(除籍になるまで)学費を払ってたんだ。大学2年で家出して、一人暮らしをしていた東京・目白のアパートの家賃を半年ためたことがあったんだけど、ある日、大家さんがやってきて「あんたが引っ越してきたとき、お母さんが『うちの息子がお金を払えなくなったら、私に請求してください』って住所まで置いてったんだよ。親の恩を忘れるな!」って怒られた。そのとき、おふくろには勝てないんだよなって思ったけど、その期待をまた裏切って芸人になるんだから、俺も相当なもんだ。

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  • 1972年の浅草フランス座。この年の夏、たけしは同所で芸人見習いとなった
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